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ワイモバイルが料金プラン改訂を発表!
ソフトバンクのサブブランドとして人気のワイモバイルから、2020年7月1日より料金プランの一部が改訂されることが発表されました。
こちらは4月より新規キャリアとして業界に参入した楽天モバイルを意識して、さらにその参入を受けて新プランを発表したUQモバイルを追随した形のものです。
今回の料金プラン変更は、メインの料金プラン『スマホベーシックプラン』に対するものです。
内容は改善といえるもので、今までプランを利用していた方は自動的に変更が適用されるものです。
今回のプラン改訂は楽天モバイルを大きく意識し実行されたものです。
ユーザーにとっては良い傾向です。
今後の業界の対応がどうなっていくのかの展望も含めながら、料金プラン改訂の内容をみていきましょう。
料金プランが変化したところ
ここから今回のワイモバイルの料金改定で変化したところを紹介していきます。
改訂①:スマホベーシックプランMの通信容量が増えた
プラン | データ容量 | 基本料金 | 新規割適用(6か月間) | おうち割or家族割適用時 | 通話 |
Sプラン | 3GB→4GB ※データ増量無料キャンペーン適用時 | 2,680円 | 1,980円 | 1,480円 | 10分以内国内通話無料 |
Mプラン | 9GB→12B ※データ増量無料キャンペーン適用時 | 3,680円 | 2,980円 | 2,480円 | 10月分以内国内通話無料 |
Rプラン | 14GB→17GB ※データ増量無料キャンペーン適用時 | 4,680円 | 3,980円 | 3,480円 | 10分以内国内通話無料 |
こちらは現在のスマホベーシックプランの料金表です。
データ容量が変化するのはMプランのみです。
改訂後のデータ容量は・・・
Mプラン | 9GB→10GB データ増量無料キャンペーン適用で10GB→13GB |
と変化します。
基本のデータ容量が1GBふえて10GBに。現在行われているデータ増量無料キャンペーンは継続されますので、3GBチャージすることで13GBを利用することができるようになります。
改訂⓶:MとRプランの制限後の通信速度が128Kbpsから1Mbpsへ改善
ここは楽天モバイルを大いに意識した点といえるでしょう。
通信容量を使い切った後でも、最大1Mbpsで通信できるようになりました。
これまで制限速度は速い順に
楽天モバイルの1Mbps。
UQモバイルの300Kbps。
となっていました。ワイモバイルの128Kbpsは大手キャリアのそれと一緒で実際制限がかけられてしまうと通信は使い物にならなくなってしまいます。
ここはワイモバイルの弱点ともいえるポイントでした。
今回ワイモバイルも制限速度に1Mbpsを取り入れたことで、この制限速度は新たなスタンダードになりつつあります。
実際最大1Mbpsの速度って結構ほとんどの通信に利用することができて、思った以上に重宝します。
楽天モバイルを皮切りに、UQモバイル・大手キャリアからはドコモ、そして今回ワイモバイルとどんどんこの制限速度を採用するキャリアが増えています。
ユーザーにとっては本当に便利な改善だと思います。
今後もこの流れが様々なキャリアに影響を及ぼしてくれることを期待します。
改訂に関しての注意点
改訂に関して細かい部分で注意すべき点がありますので、紹介しておきます。
制限後1Mbpsの対応はM・Rのみ。Sプランは128Kbpsのまま
速度制限後最大1Mbpsが適用されるのは、Mプラン・Rプランのみです。
Sプランでは通信容量を超えた後は今まで通り128Kbpsに制限されてしまいます。
この点は残念ではありますが、楽天モバイル・UQモバイルを意識して追随した形なので、それ以下の料金・内容にするわけにはいかなかったのでしょう。
制限後1Mbpsは容量を使い切ってから。節約モードはないので使い切らない限りは利用できない。
ちょっとした違いではありますが、この点は大きなポイントなのであげておきます。
制限速度1Mbpsを使うには、楽天モバイル・UQモバイルなら『節約モード』があるので、普段の通信から最大1Mbpsに設定してデータ消費をなくすことができます。
一方のワイモバイルの1Mbpsは通信容量を使い切った後でないと適用されません。
ほとんどの通信を行うことができる、1Mbpsなら普段の通信は節約モードで必要な時だけ高速モードに切り替えて通信することができます。
使い切った後にこの速度が適用されるということは、モードの切り替えではなく通信容量の追加をしないと高速モードには戻らなくなります。
せっかくの制限速度の向上なので、最大限にメリットを得られるようにしたいものですね。
余った容量の繰り越しもないので、そこは弱点のまま。
前の節約モードがないということに繋がってくるわけですが、余った容量のデータ繰り越しがないのもワイモバイルの特徴。
その点は変わりません。
節約して、せっせと余った容量を繰り越して貯めていけるのがUQモバイル。
節約・繰り越しはなしだけど、制限後の速度が1Mbpsに改善したワイモバイル。
サブキャリアの対応はこのように分かれています。
個人的には、普段使っていく上での機能はUQモバイルのほうが優れていると感じています。
UQモバイルは良い意味で、格安SIMに近いサブキャリア。
ワイモバイルも良い意味で、大手キャリアに近いサブキャリア。PayPayなどとのポイント連携などには優れています。
乗り換えの際などにキャッシュバックされるポイントキャンペーンなどは充実しています。
狭まる楽天包囲網。通話料はどうなる?
楽天モバイルのお家芸ともいえた、制限後も最大1Mbpsでの通信が可能というサービス。
追随したUQモバイル・今回のワイモバイル。大手キャリアからもドコモが同じようなサービスに乗り出してきました。
まさに”楽天包囲網”ともいえるような今回の対応。
まぁ、通信業界ではよくある光景なわけですが・・・。
今後気になるのは通話料についてのこと。
楽天が打ち出した料金プラン『楽天アンリミット』は、データ無制限と共に通話料無制限も掲げています。
このサービス、今まで格安SIMがやってきたような、プレフィックス通話の延長線上のサービスなのかと思いきや、RCSという通信技術を利用した結構革新的なサービスなのです。
※プレフィックス通話とは、相手の電話番号のまえにキャリアを識別する『識別番号』をつけて発信することで、そのキャリア経由の発信となり通話料の一部を割引するサービスです。格安SIMの通話料割引のサービスはほとんどがこれを利用している。
じつはRCSという技術を利用したサービスは大手キャリアの方が先に提供していました。
『+メッセージ』というサービスで、3大キャリア間で電話番号がわかればメッセージのやり取りができるメッセ―ジアプリです。
ここに通話のサービスも乗っけたのが、今回の楽天モバイルの通話料無制限サービス
『楽天リンク』なわけです。
『+メッセージ』には通話機能がなく、3大キャリア以外との互換性もなく発足したもののはっきり言って廃れています。
ここに通話も乗せて無料にしてしまうと、通話料というキャリアの収益の大きな柱を失う事なるからです。
なので、今後楽天モバイルの通話料無料の部分に他のキャリアがどのような対応を見せるかが注目される部分です。
Mプランにおいて、月額2,980円!制限後の速度も最大1Mbpsで実質使い放題!
と見える部分は数字を合わせてきて、楽天モバイルと同じ条件になったようにみえる各キャリアではありますが、そこには通話料が完全無制限になっている部分が抜けています。
楽天リンクのサービスが安定して、お得に使えるんだ!という認知がされてきた場合、大手キャリアもなんらかの対応を迫られる事態になるかもしれません。
そうなればユーザーにはさらにお得な話になるので、そういった競争はどんどん促進されれば良いなと個人的には感じています!
まとめ
今回のワイモバイルの料金プラン改訂も楽天モバイル包囲網の一環であると感じています。
注目は今後の楽天モバイルのもう一つの無制限、通話料無制限の部分がどう業界に影響してくるのか・・
こちらこそ業界の形態をかえる革新的な変化をもたらす可能性を秘めていると思っています。
今後も楽天モバイルとその周辺の動向から目が離せません。