楽天リンクはWi-Fi経由でも繋がるらしい…。試してみた。
楽天モバイルの新プラン
楽天アンリミットが2020年4月8日より取り扱いになりました。
早速乗り換えて色々試している最中です。
その中で注目なのは通話に関する部分。
通話アプリ『楽天リンク』を使えばキャリア関係なく通話かけ放題!
今までスマホを利用してきた方ならわかっているはずですが、通話完全無制限を実現するためにはそれなりのオプション料金を支払わなければなりませんでした。
それが、楽天リンクならオプション料金なしで国内通話完全無制限を実現したのです!
RaKuten Linkアプリは使える実際に使った感想をレポート。『これで2,980は最強・・』
その中で、楽天リンクはWi-Fi環境のみでも利用出来るという事を聞きましたのでどういうことなのか・・。
実際に試してみました。
執筆時点で2021年2月です。
もうすぐ楽天モバイルで契約して1年ほど経過します。
その間、色々と楽天リンクについては試して試してやっと自分なりに使いやすい使い方が見えてきたところです。
使い始めのあなたも感じているかもしれませんが、楽天リンクは思ったよりややこしい&難しいアプリです。
私も一年弱使ってやっとわかってきました。同時にアンテナの拡充によって通話の安定性も格段に上がってきたのを感じています。
楽天リンクの口コミでは
- 『楽天リンクは使えない』
- 『意味の分からない挙動することがある』
- 『通話の品質が悪い。途切れたりすることも多い』
などマイナスの評価が非常に目立ちます。
しかし、内容の多くを見ていると、楽天リンクの特徴や使い方を間違っている・わかっていない場合が多いのも事実かな…と感じています。
今回のWi-Fi経由で通話できることもそのひとつです。
詳細に記事にしましたので、是非ご覧ください。
使いこなせれば、他のキャリアでは出来ないオプション追加料金なしでの完全無制限での通話を利用するという大きなメリットになります。
記事内容はわたしが実際に体験して書いているものです。
情報を共有して、お得に楽天リンクを使いこなしていきましょう!
- 楽天リンクのWi-Fiを利用した通話の使い方。
- Wi-Fi経由で通話できることのメリット。今後のサービス展開。
- Wi-Fi経由でも通話できることで起きた実際のトラブル(別記事へリンク)
楽天リンクのWi-Fi callingとは?

様々な可能性を秘めているRCSによる楽天リンク。
その機能のひとつとして、楽天リンクはWi-Fi環境のみでも通話が可能なのです。
当然ですが、スマホによる電話は電話番号を割り当てられたSIMカードを端末に挿入して、その端末から発信することで通話できます。
そのSIMカードが電波の届かないところにあれば通話はできません。
詳しい手順はこの後解説しますが、楽天リンクを認証できれば、たとえ楽天モバイルのSIMがなくてもその番号から発着信できます。
ではこの機能の詳細をみていきましょう。
Wi-Fi callingの使い方。
では、実際にWi-Fi callingを利用してみましょう。
私の端末は楽天モバイルの公式で対応機種として取り扱われている
OPPO RenoA128GBです。
事前にPlayストアから『楽天リンクアプリ』をダウンロードしている前提です。
基本的に対応機種であれば、SMSを受信して自動的に認証番号が反映されます。
①まず、ログイン時はアカウントのチェック。

⓶電話番号をチェックします。楽天リンクで利用する電話番号を入力してください。

③すると、すぐに6桁の認証番号が送られてきます。対応機種ならばマスの部分に数字が自動的に入力されます。

ここまでが基本的な楽天リンクの利用方法です。
ここで、端末を機内モードにしてみましょう。
そのうえで、Wi-FiをONにしてください。これで端末はSIMカード上の楽天モバイルの回線に繋がらずWi-Fiにのみ繋がっている状態です。
この状態でも発信ができます!
利用している電話番号で着信もできます!
※この状態で発信すると、相手には電話番号が表示されません。
非通知になってしまうので、相手に事前に知らせるようにしないと不審がって電話に出てくれないかもしれません。
電話番号で認証しているので、番号通知もできるようになればありがたいですね・・。
SIMカード抜くと認証画面がでてきてしまうので・・。
要は一度楽天リンクを認証させてしまえば、インターネット環境さえあれば・・・
楽天モバイルで契約しているSIMカードを抜いてしまってもその電話番号を使えるということです。
理論上そうなのですが、ひとつの端末でWi-Fiのみの電話をしたいときは認証してからSIMカードを抜くと、認証の画面が表示されてしまいます。
これでは、他でSIMカードを利用できない・・。
なんとかならないか・・。いろいろ試してちょっと苦戦しましたが、できました!
認証させたあとSIMカードを抜いて他で使いたい!
という場合は
①楽天アンリミットのSIMカードを挿入する。
⓶同時にWi-Fi接続も確立しておく。
③先ほどの基本の操作で認証番号を送付させる。
④番号が届いたら、その時点でSIMカードを抜いて番号を手入力する。
④の操作のタイミングが肝です。
SIMカードを挿しっぱなしで認証させると、抜いた時にまたログイン画面になってしまうので、注意してください。
何度か試してみましたが、うまく出来る時と出来ない時があります。
引き続き試してみたいと思います。
一番良いのはSMSを受信できる端末が2台あれば、両方に楽天リンクアプリをインストールして、楽天モバイルの入った端末から認証させる。→もう一方の端末の楽天リンクに受信した認証番号6桁を入力する。
このやり方です。
これは100%失敗なく出来ましたので、参考までに・・・。
これで、SIMカードを抜いてしまえば電話を無料でかけ放題出来る端末と、データ通信が無制限にできる端末と使い分けることも可能です。
このあたりの可能性については後述したいとおもいます。
他社のSIMカードを挿しても使える
ネット環境があれば使えるということであれば、他社のSIMカードを入れた場合はどうなるでしょう?
その場合も当然使えます。
しかも、この場合は発信するときの通知番号が非通知ではなく、楽天アンリミットで契約している番号になります。
先ほどの方法でまず楽天リンクを認証してログインします。
楽天アンリミットの契約番号は『090』です。
楽天モバイルのSIMカードを抜いて、私がもう一枚契約しているUQモバイルのSIMカードを挿してみます。
UQモバイルの番号は『080』です。

この状態で発信すると・・。
きました!
発信番号は『090』で表示されています!

データSIMは持っていないので、試せませんでしたがデータSIMでも同じように楽天モバイル契約している番号を通知して発信することは可能なようです。
楽天リンクはRCSによって運用されている

楽天リンクはRCSという規格を利用して運用されています。
RCSとはRich Communication Serviceの略です。
SMS(ショートメッセージサービス)のサービスを利用されたことは誰でもあると思います。
電話番号さえわかれば、相手にメッセージを送信できます。
簡単に言えばそのサービスの進化版を言えるのがRCSです。
RCSのサービスはすでに存在する
実は国内ではすでにRCSによるサービスが提供されています。
3大キャリア同士で無料メッセージ相談をおくれる
『+メッセージ』というアプリです。
ただ、このサービスは3大キャリア以外のキャリアには一切メッセージを送れません。送信できるのも現状テキストメッセージのみとなっています。
一見便利に見えるこのサービスが国内で普及しないのはなぜでしょう。
それは、3大キャリアはこの規格を利用したサービスの普及に消極的です。
通話料・メールの送受信の料金など、料金の柱です。
RCSの規格で通話料が徴収できない状況ができると利益が減ってしまうのです。
今回の楽天リンクはそういった意味で業界に殴り込みをかけた!
といっても過言ではないといえます。
うまく国内のサービス全体に波及していくことを期待します。
間違いなくユーザーには利益となるでしょう。
RCSは楽天リンクのように音声通話を送信したり、さらに今後ビデオ通話や大規模なチャットサービスなどより便利なサービスが実現される可能性を秘めています。
なによりWi-Fiを含めてインターネット環境さえあれば、通話を利用できることが大きな特徴でもあるわけです。
Wi-Fi callingで出来る事・出来ない事。
ここまでで楽天リンクは今まで格安SIMでみられてきた
電話アプリ(プレフィックス通話でかける番号の前に識別番号を自動で付けてくれるアプリ)とは違うことがお分かりいただけたでしょうか?
少し複雑な感じもしますが、世界的にはすでに実用化されているRCSの技術を使って無料通話を実現したサービスなのです。
あんまりアピールされていませんが、これは業界の形を変える可能性がある画期的なことです!
現時点で考えうる便利な使い方を紹介していきます。
電波の届かない場所でもWi-Fi環境さえあれば発着信できる。
これは、提供エリアが現時点ではまだ十分ではない楽天エリアの苦肉の策という一面もありますが、Wi-Fi環境さえあれば楽天リンクは使えるので、楽天の提供エリアではない人でもインターネット環境さえあれば使えます。
最悪、パートナーエリアさえ繋がりにくいような田舎のエリアでも光回線などインターネット環境があれば使えます。
一番のメリットは海外での利用。
基本的に3大キャリアで海外へ電話する、海外へ行ったときに行った先の国で電話を使いたい時には従量制な場合がほとんどで高額な料金になってしまう場合があります。
Wi-Fi環境があれば使える。というのは海外での利用においても変わりません。
楽天リンクは海外の66の国と地域で利用出来ます。
海外で楽天リンクの利用は『My楽天モバイル』から、海外ローミングをONにしてj利用します。
国際ローミング自体は無料です。
通話料金について
楽天リンク同士 | 0円 | |
楽天リンク以外 | 日本から日本 | 0円 |
海外から日本 | ||
日本から海外 | 国・地域別従量課金 | |
海外から海外 |
海外への発信は通話料がかかる場合がありますので、
『国際通話かけ放題』のオプションを利用すると安心です。
他社データSIMを利用
先ほど検証したように、他社SIMが入っている端末であれば契約電話番号を通知でき、電話番号が変わらず完全無制限を無料で実現できます。
これは特にiPhoneやタブレットを使って2台持ちを考えている場合には有効です。
iPhoneは現状楽天リンクが使えません。iPhoneでも通話無制限を実現したい!
Web検索や動画閲覧はタブレットでしたい、電話端末と2台持ちしたい!
そんな希望に応えてくれます。
※2021年2月現在、楽天リンクはiPhoneにも対応しています。
まとめ
楽天リンクのWi-Fi経由での通話について調べていきました。
- 楽天リンクの認証にはアンリミットのSIMカードが必要。
- 認証さえしてしまえば、Wi-Fiだけの環境や他社SIMだけの環境でも使える。
- Wi-Fi経由だと、発信番号は非通知になる。
- 他社SIM経由なら発信番号は契約している電話番号になる。
こんな感じで少し難しい印象もありますが、色々な組み合わせで便利な使い方が出来そうです。
発信・着信するだけの今までの通話アプリとは全く違うものです!
なお2021年現在、楽天リンクの通話の途切れについての原因のひとつを特定しました。
わたしにとってはこれは大きなことで、これによって通話の不安定さがかなり解消されました!
【発見!】楽天リンクの通話が途切れる原因はWi‐Fiスポットだった!?実体験レポート。
ぜひこちらの記事もごらんください!
サービス開始当初、通話の不安定さから仕事の電話では使うのを控えていましたが、今では仕事に利用しても良いかな…と感じています。
この記事でも楽天リンクの使い方を詳細にレポートしていますので、ぜひチェックして無料通話を思う存分使っちゃってください!
2020年より続いている一年無料キャンペーンも残りわずかになっています!
検討されている方はお早めに!!