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楽天モバイルの新プラン【楽天アンリミット】の落とし穴には気を付けろ!注意すべきネガティブな一面を調査
楽天モバイルが、女優米倉涼子さんを起用した新CMを公開しました。
もうご覧になりました?
某天才女医を彷彿とさせるような、自信に満ち溢れた語り口で楽天モバイルのおススメポイントを説明していきます。
コロナ禍の影響もあってなかなか思うような販促が出来ていない印象もあった楽天モバイルですが、本腰をいれてPR攻勢を強めてきた印象です。
CM内でも様々なポイントが挙げられていて、スゴイお得…という印象でしたが、良い面ばかり挙げられると裏があるんじゃ…なんか落とし穴があるんじゃ…と疑いたくなるのが人間というもの。
今回はCMで挙げられていたポイントを元に、それぞれ本当にそうなのか?
なにか注意すべき点はあるのか?
まとめてみたいと思います。
『日本のスマホ代は高すぎる!』料金について
楽天モバイルの新プラン
『楽天アンリミット』の月額料金は2,980円の一択。
ちょっと待てよ…。月額2,980円ってそんなに安くない気が…。
しかし、このプランデータ無制限・通話料も無制限でこの金額なんです。
プラン無制限というと、3大キャリアでは大容量プランが主流です。
通話料無制限は、現時点でどのキャリアもオプション料金がかかります。通話料を気にせず無制限で通話しようとすると、ほとんどの場合1,000円以上の高額なオプション料金がかかるようになっています。
※2020年7月現在、日本通信も完全通話無制限を盛り込んだ料金プランを発表しています。
本当に『データ無制限・通話無制限』といえるのかどうかは後で検証していますが、仮に両方完全無制限をこの価格で実現していれば今までにない格安な料金プランといえます。
『スマホで簡単申し込み』手続き・サポート体制について
この部分は確かにその通りで、基本的にどの手続きもスマホからネット経由で簡単に申し込みができるようになってはいます。
しかし、楽天モバイルがサービスを開始した2020年4月はまさに新型コロナウィルスの影響で外出自粛が叫ばれているさなか。
店舗でのサービス提供は皆無に等しく、ネットでの対応一本になってしまいました。
これを言い訳にしていては第四のキャリアとして頼りないばかりですが、予想以上の回線への負担・対応スタッフの不足・対応技術のなさを露呈する形になりました。
こちらの記事でも現時点での楽天モバイルの評価・口コミをまとめてみましたが、サポート体制が全く確立されていない事への不満・対応の悪さが最も多く散見されているかもしれません。
大手キャリアで十分なサポートの中利用してきた人にとってはある意味衝撃的とさえいえます。
ある程度の申し込み上の手順・やり方については、楽天側からのサポートを期待せず自分で調べて進めていくくらいの覚悟がないとその時点で後悔する羽目になりそうです。
『全国どこでもデータと通話使い放題』
実際に契約した場合、もしかしたらこの内容が一番『騙された!』となる可能性があるかもしれません。
全国どこでもデータと通話使い放題は本当でしょうか?
データ使い放題について
先ずデータ使い放題についてですが、大前提楽天モバイルの通信エリアには2種類あります。
- 楽天モバイルが自前で整備した『楽天回線エリア』
- au回線を利用して通信する『パートナー回線エリア』
の2つです。
『楽天回線エリア』は既に楽天が自社でアンテナの設置など設備を整備したエリアで、このエリアでの通信は大手キャリア並みの高速通信になります。
さらにこのエリアでの通信は制限なし。データ容量を気にすることなく使うことが出来ます。
※公平なサービス提供の為、過度なデータ使用には制限がかかる場合があります。
楽天回線エリアはまだ整備中!
楽天回線エリアは東京都内や各地都市部とその周辺しか整備されていません。まだまだこの恩恵をうけることができるエリアは限られています。
楽天の利用する通信バンドは
そして楽天が現在利用できる通信バンドは、『Band3』のみです。
この通信バンドは繋がれば高速で通信できるバンドなのですが、障害物に弱く回り込んで接続することは苦手な電波です。
そもそも楽天回線エリアは範囲が限られているのに、楽天回線エリアにいたとしても通信バンドの特性で接続できずにパートナー回線エリアに接続されていることがあります。
使い放題って言える…?
ここで問題なのは、楽天回線エリア圏外の場合・楽天回線エリアでも電波が繋がらなくてパートナー回線に接続された場合です。
この場合月5GBまでと制限があります。
これでデータ使い放題を謳って良いのか‥?
そういう疑問がでてきます。
そこは楽天お得意の、制限後最大1GBでフォローしている形です。
利用したことない方には実感がわかないでしょうが、この最大1GBでの通信は意外といろいろな通信に使えます。
通信制限が大幅に緩和されている制限モードをもって、楽天モバイルでは
『データ通信使い放題』を謳っています。
通話無制限について
通話無制限については専用の通話アプリ『楽天リンク』から発信する必要があります。
格安SIMでおなじみ、特定の識別番号を電話番号の前につけて発信するプレフィックス通話とは違います。
楽天リンクアプリはRCSという技術を利用したサービスです。
国内では3大キャリアが先行して採用していた『+メッセージ』というサービスがありましたが、これと同じ技術を利用したサービスなのです。
サービスとしては、今後の通話料サービスに一石を投じるようなインパクトのあるものですが、問題は通話品質や使い勝手。
現時点であまり良いとは言えません。
通信エリアの課題は一年でどこまで整備できるか?
結局楽天回線エリアにいない場合は、月5GBで通信制限のかかる回線を月2,980円で契約しているのと同じことになります。
データ通信使い放題は、最大1GBでの通信も含めた場合の話ですのでどこでもかしこでも高速通信を使い放題というわけではありませんので注意しましょう。
課題は1年間の間にどこまで通信エリアを拡充することができるかということになります。
『なんと最初の一年間は無料!』
こちらは読んで字のごとく、一年間月額2,980円の基本料金が無料になるキャンペーンを実施しています。
対象は300万名です。
現在楽天モバイルの契約者数は100万名を突破したところなので、まだチャンスはあります。
楽天モバイルの契約者数が100万人を突破!無料キャンペーンはまだ間に合う!詳細と今後の展望。
『複雑な条件はなし!』
これも本当のこと。
楽天アンリミットで無制限に利用するのに条件等はとくにありません。
しかし、
データ通信無制限…楽天回線エリアのみで無制限。
通話無制限…楽天リンクアプリからの発信に限る。
と条件はありますので注意してください。
『契約期間・解約料なし』
こちらも広告の通りの内容。
契約の縛り・それに伴う解約料などは一切ありません。
『楽天ポイントも貯まる!』
こちらはMVNOの楽天モバイルが人気だった最大の要因の一つ。
楽天ポイントの連携も今まで通り利用できます。
乗り換えに際して高額なキャッシュバック案件が用意されていますが、こちらも楽天ポイントでの還元によるものなので楽天モバイルユーザーなら楽天ポイントの利用は必須です。
ポイントで月額料金の支払いにあてる事ができるのも楽天モバイルの魅力。
さらに楽天でのサービス利用については、100円で1ポイントの楽天ポイントがつきますが、楽天モバイル利用で+1ポイントが付与されます。
楽天銀行・楽天カードなどと連携していけば、すぐに5倍以上のポイントアップが狙えますので、ザクザクポイントが貯まるこの連携は魅力です。
まとめ
楽天モバイルの新CMでのPRポイントが気になっている方に、ざっとポイントのおさらいをしてみました。
正直理想が先行してしまって勇み足になってしまっている感は強いのですが、今回のサービス提供は国内のモバイル事業に一石を投じる意味のあるものだと考えます。
その意味では楽天モバイルにはぜひ頑張ってもらいたいと思っています。
しかしユーザー側にはサービス体制・サポート体制の不具合、通信エリアの不足、通信・通話品質の安定などメイン回線での利用にはまだ不安があるのが本音。
当サイトでは楽天モバイルについては、
メイン回線としてではなく、サブ回線での利用を強くおススメします。
現時点では・・です。
楽天モバイルも分かっていて一年間無料のキャンペーンを打ち出しています。
この一年で十分な設備の拡充がなされれば、メイン回線として運用していく価値はあると思います。
何しろ無料で最低でも月5GBのデータ通信を確保することは可能なので、見逃してしまうのはあまりにもったいないです。
ぜひ、新規回線でお試し感覚で利用していくことをおススメします。