- 楽天エリアのはずなのに、全然つながらないのはなぜ!?
- つながらない時はどのように対応すれば良い?
- これから改善される見込みはある?
楽天モバイルを使い始めてこのように感じている方が多くいます。
乗りかえを検討している方も、迷ってしまいますね。
実は楽天モバイルが、楽天エリアなのにつながらないのは3つの原因があります。
まずはこの原因をしっかり把握するのが重要です。
この記事ではつながらない時に有効な対処法も解説します。
チチ猫:通信業界15年以上のプロ。
- 工事担任者総合種(国家資格)
- 第2種電気工事士(国家資格)
国家資格も保有し、豊富な知識で通信に関わる記事を書いています。格安SIM6社以上乗り換え。便利で快適な格安SIMのお役立ち情報を発信しています!
- 楽天モバイルがエリア内なのにつながらない3つの理由
- 楽天エリアなのにつながらない場合の対処法
Contents
楽天回線エリアなのにつながらない3つの理由
楽天モバイルが自社で整備した通信エリアを「楽天エリア」と呼びます。
2023年9月現在、楽天エリアは予定を前倒して人口カバー率97%を超えています。
それでもつながらないと評判が多いのには、大きく3つの原因があります。
それぞれ解説していきます
つながらない原因①アンテナの整備が十分ではないので、電波が届かない
まず楽天モバイルのアンテナ設備は、2017年の発足以降かなり整備されてきましたが、大手キャリアと比べるとまだまだ足りません。
キャリア | 4G基地局 | 5G基地局 |
ドコモ | 259,536 | 19,716 |
ソフトバンク | 171,940 | 39,051 |
au | 196,101 | 18,041 |
楽天モバイル | 47,556 | 11,238 |
※2023年
5Gのアンテナ数ではそれほど引けを取りませんが、4Gアンテナは大手の3分の1~5分の1にとどまっています。
【注意!】人口カバー率のからくり
そもそも人口カバー率とは以下のような数値です。
【人口カバー率とは?】
全国を500m四方のエリアに区切り、エリア内人口の過半数がつながる状態であればそのエリアを100%と計算。
エリア内人口を全人口で割った数値。
過半数のカバーで100%にしてしまうので、実際カバーされないエリアもかなりあるのが実際です。
アンテナ数に差があれば、同じ人口カバー率でもつながりやすさにも差がでてきます。
つながらない原因②プラチナバンドがないので、エリア内でも屋内や地下だとつながらない
プラチナバンドは700MHz~900MHzの低周波電波のことで、屋内や地下など障害物がある場合に周りこんでつながる特性を持ったキャリアにはなくてはならない電波です。
楽天モバイルには、1.7GHz帯の高周波が割り当てられていますが、この電波は直進性が強く建物内や地下での通信には弱いのが特徴です。
キャリア発足から6年!割り当てはもうすぐ?
楽天モバイルは2017年から第4のキャリアとして本格的に運営しています。
2023年3月には、総務省が空きのでているプラチナバンドをキャリアに割り当てる方針を発表しています。
ソフトバンクがプラチナバンドを獲得するまでにも、6年かかりました。
プラチナバンドの割り当てには、アンテナ整備の実績と障害対応などの適切な運営が必要です。
2023年にプラチナバンドが割り当てられれば大きな1歩ですね。
つながらない原因③パートナー回線の契約が終了してしまって、楽天エリア外をカバーしていない
楽天モバイルにはプラチナバンドがない部分をカバーする「パートナーエリア」があります。
auと契約しているこのエリアは、ローミング接続されることで、ユーザーに不便を与えないように存在している大事なエリアです。
最強プランではパートナーエリアの上限が撤廃された
パートナーエリアの通信は、最大5GBまでと決められていました。
1か月で5GBを超えた場合は、最大速度が1Mbpsに制限されてしまいましたので、パートナーエリアに切り替わると、ユーザーには損でした。
2023年6月から提供されている「最強プラン」では、パートナーエリアのデータ上限5GBが撤廃されました。
それ以前は、なるべくパートナーエリアにつながらない工夫が必要でしたが、2023年6月以降はしっかりとカバーしてくれた方が安心ですね。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/area/map_partner.html?l-id=area_area_map_partner
都市部ではかなり楽天エリアが充実していますが、郊外・山間部にお住まいの方はパートナーエリアもしっかりチェックしておきましょう。
楽天エリアでもつながりにくいのに、パートナー回線終了したならすぐに乗りかえを!
パートナーエリアは、2022年10月以降随時終了しています。
2024年3月には、原則すべて終了する予定です。
楽天エリアは大手に比べてまだ、アンテナの数が足りませんし、安定感では劣ります。
エリアの狭さとプラチナバンドをカバーしているパートナーエリアが終了するのは、大きなデメリットです。
プラチナバンドが割り当てられる前に、パートナーエリアが終了してしまった場合は、よりつながりにくくなる可能性があります。
そのような場合は、一旦解約した方が良いですね。
楽天エリアなのにつながらない場合の対処法【自分で出来る対処法】
通信している端末端末の電源をON/OFFしてみる
まずは、スマホやタブレットなどの端末機器をON/OFFしてみましょう。
電波の悪い状態が続くと、端末がスタックしてしまう場合があります。
一度電源を入れ直してみることで改善する場合があります。
これは、電子機器でトラブルが起きた際にはまず試してみるべき方法なので、まずは電源を落として1~2分経ってから再度電源を入れ直してください。
通信障害の有無をチェックする
自分だけでなく、楽天モバイル全体で通信障害が起きている可能性があります。
キャリアの通信障害は、大小けっこう起きています。
通信障害が起きている時は何をしても通信が回復しません。
情報は公式サイトの通信障害情報のお知らせでチェックしましょう。
建物や地下にいる場合は、つながりやすい場所へ移動する
お伝えしたように楽天モバイルにはプラチナバンドがありません。
建物や地下での通信は、大手キャリアに比べてつながりにくい傾向があります。
この特性は覚えておいて、そういった場所ではつながらない事があるかもしれないという意識が必要です。
QR決済などで、突然つながらなくなった場合焦ってしまうかもしれませんが、落ち着いて一旦列から離れて、現金などその他の決済に変更した方が良いですね。
APN構成プロファイルの削除ができているかチェック
他社から乗りかえたばかりの人は、APN構成プロファイルの削除ができているかチェックしましょう。
iPhoneの場合は、キャリアによってAPN構成プロファイルを変更する必要があります。
以前のプロファイルを削除してから、楽天モバイルの構成プロファイルをダウンロードしてください。
楽天エリアなのにつながらない場合の対処法【根本的な対処法】
他のキャリアに乗りかえる
自分の暮らすエリアでつながらない状態が何度も続くようなら、他のキャリアへの乗りかえを検討しましょう。
アンテナの整備にムラがある楽天モバイルは、住むエリアによって相性が合わない場合もあります。
2023年現在、スマホ事業では契約年数の縛りも禁止されましたし、違約金の上限も大幅に下げられました。
乗りかえのハードルは下がっていますので、相性の悪いキャリアとの契約を無理せず続ける必要がありません。
気軽に乗りかえてしまった方が、ストレスなく過ごせます。
通信が安定しているキャリア①:ワイモバイル
平均ダウンロード速度 | 72.63Mbps |
---|---|
人口カバー率 | 99%エリアマップ |
キャンペーン | 他社からの乗りかえ15,000PayPayポイント進呈! |
おすすめ度 | ★★★★★ |
大手ソフトバンクと同じ回線を利用!安さとつながりやすさが両立!
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドとして、データ容量が比較的少ないユーザー向けに、安いプランを提供しています。
平均ダウンロード速度は70Mbpsを超え、プラチナバンドも割り当てられているので、大手キャリア並みの高速通信が建物内や地下でも安心して使えます。
キャンペーンが豊富!15,000ポイント高額キャッシュバックも!
ワイモバイルは、乗りかえキャンペーンが豊富に用意されていることでも有名です。
代理店も数多くキャンペーンを取り扱っていていますので、店舗での契約よりもWebキャンペーンを利用して乗りかえるよう強くおすすめします!
公式オンラインストアから乗りかえると15,000円相当のPayPayポイントがもらえるキャンペーンも実施しています。
平均ダウンロード速度 | 80.74Mbps |
---|---|
人口カバー率 | 99%エリアマップ |
キャンペーン | オンラインショップ限定最大13,000円還元 |
おすすめ度 | ★★★★ |
新プランは3種類!自分に合ったプランが選べる
UQモバイルの新プランは3種類あり、それぞれの使い方に合った最適なプランが選べます。
- トクトクプラン…料金は使ったデータ分だけ!お得な従量制プラン
- コミコミプラン…データ20GB・通話1回10分無料!バランス重視のプラン
- ミニミニプラン…データ4GB!データ利用少なめの人におすすめ
安心のau回線!高速通信が魅力
UQモバイルはauのサブブランドです。
大手au回線を使っているので、平均ダウンロード速度も80Mbpsを超えて安定しています。
一般的な格安SIMでみられる、昼休みや夕方の遅延も少ないので安心して使えますよ。
平均ダウンロード速度 | 39.29Mbps |
---|---|
人口カバー率 | 99% |
キャンペーン | Hulu申し込みで初月無料&最大12か月割引き |
おすすめ度 | ★★★ |
3大キャリアの回線に対応!つながりやすさ・エリアも同じ
mineoは大手キャリアから回線を借りて運営している格安SIMです。
3大キャリア全ての回線に対応で、乗りかえもスムーズに行えます。
3大キャリアは全て人口カバー率99%以上なので、つながるエリアも広くて安心です。
様々なユニークな取り組み!それらを活かして快適な通信を
mineoはユーザーが快適に使えるように、ユニークな取り組みをしているキャリアです。
- フリータンク…余ったパケットをみんなで分け合える
- パケット放題Plus…最大1.5Mbpsの高速節約モード
- ゆずるね。…平日昼間の混雑時間帯を譲り合って、緩和するプロジェクト
ユニークな機能を使いこなせば、より便利に利用できる格安SIMですね。
楽天モバイルに電波改善依頼をだす
楽天モバイルでは、電波が悪い場所について電波改善依頼を受け付けています。
生活エリアで気になる場所の電波改善を促すことができます。
すぐに改善されるものではありませんが、徐々に安定した通信ができればうれしいですね。
もちろん料金がかかることではありませんので、気付いたエリアがあれば気軽に依頼を送りましょう。
デュアルSIMでサブ回線を導入する
デュアルSIMで2回線目に他社回線をいれておくのも有効な対策です。
【デュアルSIMとは?】
1つのスマートフォンやタブレットに2枚のSIMカードを入れること。
2枚目に違うキャリアのSIMカードを入れておく事で、メインのSIMが通信障害やエリア外になった時、サブ回線に切り替えることができる。
過去に起きた大規模通信障害 | |||
発生日時 | キャリア | 障害時間 | 影響を受けたユーザー |
2022年7月 | au・KDDI | 86時間 | 3,915万回線 |
2021年10月 | ドコモ | 29時間 | 460万回線 |
2018年12月 | ソフトバンク | 4時間 | 3050万回線 |
表のように、キャリアによる通信障害は定期的に大規模に起きています。
スマホ決済なども普及してきているので、通信障害はより生活に直結しています。
より安いプランを提供しているキャリアも多いので、サブ回線として契約しておけば、いざという時に非常に役立ちます。
楽天モバイルをメインで使うのであれば、建物内でつながらない時のサブ回線を導入しておけば安心です。
楽天モバイルに関するよくある質問
楽天モバイルのメリットは?
つながらないというネガティブな面ばかりお伝えしている楽天モバイルですが、もちろんメリットもあります。
【楽天モバイルのメリット】
- 使った分だけ支払いの従量制プラン!20GB超えた場合はデータ無制限!
- 楽天リンクを使って通話料も完全無料
- 毎月の支払いで楽天ポイントが貯まる!毎月の買い物も最大⁺3倍!
データは上限3,278円で使い放題です!
専用アプリ楽天リンクを使いますが、通話料も完全無制限です。
二つが無制限でこの料金なのは、楽天モバイルだけです!
安定してつながりさえすれば、確かに最強のプランと言えます。
もし、自宅や職場など自分の生活エリア近くにアンテナが設置されている場合、チャンスです。
安定してつながれば、これほどコスパの良いプランはありませんので、積極的に契約をおすすめします。
契約を迷っているけど、乗りかえに最適なタイミングとは?
2023年現在、楽天モバイルへの乗りかえを検討している方は、プラチナバンドの割り当てを待ってから契約するのがおすすめです。
2023年3月時点で総務省は、2023年中のプラチナバンド割り当てを決定しています。
つながらない1番の原因と言われるプラチナバンドを手に入れれば、かなり安定した上でデータ無制限・通話無制限を楽しめます。
プラチナバンドを手に入れれば、楽天モバイルも大々的に宣伝すると思われますので、それからでも遅くはありません。
楽天モバイルへの乗りかえをやめておいた方が良い人の特徴は?
楽天モバイルへの乗りかえを特にやめておいた方が良いのは、仕事などで通話をたくさん使う人です。
私も大事な仕事の電話を楽天リンクで試しましたが、全くつながらなくて非常に困りました。
通話においては、少しの途切れや雑音も許されません。
無料なので、通話を使う人ほど楽天リンクをたくさん使いたいところですが、安定感の無さは通話しているとすごく気になります。
安定した通話を求める人は、楽天モバイルへの乗りかえを避けましょう!
まとめ:楽天モバイルの電波にはまだ問題が!乗りかえorサブ回線導入がおすすめ!
- 楽天モバイルのアンテナはまだ少ない、プラチナバンドもないのでつながりにくい
- 電波に不安があるようなら、乗りかえはプラチナバンド導入(2023年内に割り当てか?)を待ってからがおすすめ!
- つながらなかった場合の予備としてデュアルSIMで2枚目の回線を用意しておくのもおすすめ!
楽天モバイルの電波はまだ大手キャリアのようには整備されていません。
電波には問題があるのをしっかり把握して、対策をして利用しましょう!
近年、大規模な通信障害によって利用できない場面も多くみられますので、いざという時のために予備回線を用意しておくのも有効な対策ですね!