格安SIMでは完全かけ放題プランが少なく、条件付きのかけ放題プランだと今まで気にしなかった通話時間を気にしなければならなくなって、結構ストレスだったりします。
通話し放題プランの内容をしっかり確認・把握してうまく利用する必要があります。
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2019年完全かけ放題を取り扱うキャリアは2社に増えた
大手キャリア以外で完全かけ放題を取り扱うキャリアは少なく、乗り換えた際通話料が高くなってしまう可能性があります。
通話することが多い人には気になるポイントではあります。
しばらく大手キャリア以外の完全かけ放題はソフトバンクのサブキャリアとして有名な『Y!モバイル』のみが取り扱いをしていて、完全かけ放題が必要な人の乗り換え先はここしかありませんでした。
しかし、2019年そこに大きな動きがありました。
auのサブキャリアとして運営されている『UQモバイル』も完全かけ放題をオプションで取り扱うことが発表されたのです。
2つのキャリアはお互いをライバル視していて、サービス内容・価格面なども競り合っている状況です。
UQモバイルユーザーからも要望が多かった完全かけ放題を実施して、大手キャリア以外のキャリアで完全かけ放題を実施しているキャリアは2社目となりました。
UQモバイルのかけ放題プランの詳細
UQモバイルのかけ放題オプションは
『かけ放題(24時間いつでも)』
と呼ばれるものです。
これまでUQモバイルのかけ放題といえば『かけ放題』、『通話パック』と呼ばれる2つのオプションでした。
それぞれ
かけ放題(1回あたり10分までの通話無料) | 700円/月 |
通話パック(月60分までの通話が無料) | 500円/月 |
このような内容になっています。
時間に制限があったわけですが、今回の『かけ放題(24時間いつでも)』については国内通話であれば、時間に制限がありません。
いつでも時間を気にすることなく通話することが出来ます。
月額料金は
かけ放題(24時間いつでも)のオプション月額料金は
1,700円/月になっています。
対象のプランは
かけ放題(24時間いつでも)をオプションとして付けられる対象のプランは『スマホプラン』のS/M/Lのみとなっています。
UQモバイルの新プラン『スマホプラン』は総務省の指導を受けてUQモバイルが発表したプランで、シンプルさが特徴のプランです。
【新料金プラン考察】UQモバイルの新料金とは?どう変わった?お得になるの?損するの?金額を具体的に検証。
↑新料金プランについての詳細はこちら
Y!モバイルのかけ放題プランの詳細
Y!モバイルのかけ放題プランは
『スーパーだれとでも定額』と呼ばれるものです。
スーパーだれとでも定額の料金
オプション料金は申し込んでいるプランによって変わります。
スマホベーシックプラン スマホプラン ケータイベーシックプランSS ケータイプランSS | 1,000円/月 |
ケータイプラン | 1,500円/月 |
スマホベーシックプランには無料通話が含まれる
スマートフォンの料金プラン『スマホベーシックプラン』には無料通話が含まれています。
無料通話といっても完全無制限ではなく、一回10分の通話が無料になるというものです。
スマホベーシックプランの料金
スマホベーシックプランはデータ容量によって料金がかわります。
プランはS/M/Rの三種類があります。
料金プラン | 基本料金 | 新規割適用時(6か月間) | おうち割or家族割適用時 | データ容量 |
Sプラン | 2,680円 | 1,980円 | 1,480円 | 4GB |
Mプラン | 3,680円 | 2,980円 | 2,480円 | 12GB |
Rプラン | 4,680円 | 3,980円 | 3,480円 | 17GB |
その他のキャリアのかけ放題プランの現状
その他の格安SIMキャリアではかけ放題をオプションで付けることが出来ます。
内容と料金を一覧表にしました。
キャリア名 | オプション名 | オプション内容 | 月額料金 |
楽天モバイル | 楽天でんわ10分かけ放題 by 楽天モバイル | 10分以内国内通話無料 | 850円 |
OCNモバイルONE | 10分かけ放題 | 10分以内国内通話無料 | 850円 |
トップ3かけ放題 | 通話上位の3番号の通話が無料 | 850円 | |
かけ放題ダブル | 10分以内の通話無料。それ以外の通話の上位3番号が無料 | 1,300円 | |
LINEモバイル | 10分電話かけ放題 | 10分以内国内通話無料 | 880円 |
BIGLOBEモバイル | 3分かけ放題 | 国内通話3分以内無料 | 600円 |
10分かけ放題 | 国内通話10分以内無料 | 830円 | |
通話パック60 | 最大60分以内の国内通話無料 | 600円 | |
通話パック90 | 最大90分以内の国内通話無料 | 900円 | |
イオンモバイル | イオンでんわ10分かけ放題 | 10分以内の国内通話無料 | 850円 |
マイネオ | mineoでんわ10分かけ放題 | 10分以内の国内通話無料 | 850円 |
通話定額30 | 最大30分の国内通話無料 | 840円 | |
通話定額60 | 最大60分の国内通話無料 | 1,680円 |
格安SIMのカケホーダイの注意点
格安SIMの通話し放題プランは『プレフィックス通話』を利用したものです。
大手キャリアの感覚で不通に電話をかけても割引にならないので注意が必要です。
プレフィックスサービスとは
プレフィックスとは
電話番号に特定の番号を先頭につけて発信する方式のこと。
格安SIMの通話し放題の場合、プレフィックスで発信することでそれぞれのキャリアの中継設備を中継して発信されます。
例えば・・
楽天でんわの場合は『003768』を
OCNでんわの場合は『003544』をつけて発信します。
そのため、各キャリアそれぞれ通話アプリを作って無料配布しています。
そのアプリを起動してアプリ経由で発信をすると、自動的にプレフィックス番号をつけて発信してくれます。
間違えて普通の電話から掛けた場合は割引されないので、注意が必要です。
かけ放題プランに入っていなくても、プレフィックスで発信すれば30秒あたり20円の通話料が半額10円に割引されます。
通話し放題オプションに入るかどうかは月々の通話の時間を考えてからオプション加入しましょう。
通話の少ないひとの場合、オプション料金を払うと逆に損する場合があります。
月の少ない通話をプレフィックス通話にするだけで、さほど通話料がかからないで通話できるかもしれません。
プレフィックス通話は怪しい?
通話品質について不安になるのは、IP電話と混同しているかもしれません。
IP電話とは050から始まる電話番号で、インタネーットを経由して発信する電話です。
IP電話のデメリットは通話品質です。
通信状況が悪いと通話が途切れたりします。
それだと、仕事の電話をしたりするのには不向きです。
格安SIMで使えるIP電話を紹介。賢く利用して月額料金を節約しよう!
↑IP電話についてはこちらも参考に
しかし、プレフィックス電話はあくまで格安SIMの設備を中継しただけで電話回線は大手キャリアが保有しているものを使います。
通話品質は大手キャリアのものに全く劣りません。
最初につける番号はプレフィックス番号で、発信する格安SIMを認識するためだけのものなので、相手にはその番号は表示されません。
まとめ
格安SIMにも結構通話し放題プランが充実していることがお分かりいただけたかと思います。
UQモバイル・Y!モバイルは違いますが、それ以外の格安SIMの通話し放題プランは『プレフィックス通話』を利用していることを覚えておきましょう!
普段の使い勝手には変化はありませんので、そこまで意識することはありませんが、仕組みとして理解しておきましょう!