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らくらくスマホとは?
らくらくスマホとは?
主に高齢者、特に初心者向けのスマホ端末。必要最低限の機能・アプリに絞ることで、簡単に使いやすい端末として販売されている。
大きなボタン表示、大きくしっかり聞こえる『はっきりボイス機能』など高齢者にやさしい機能が満載されている。
普段らくらくスマホを使っているという人も多いことかと思います。
ガラケーも取り扱い機種が少なくなり、選択肢も狭まっています。家族に高齢者がいる場合、ガラケー向けのプランも減ってきているので、お得になるようにスマホに機種変更するかもしれません。
しかし、特にお年寄りの場合スマホの利用は不安がつきものです。
使い方が難しそう、電話の声が聞こえづらくなったら嫌だ。などの要望がつきものですので、いきなりハイスペックの機種をもたせても使いこなせないかもしれません。
そこで各キャリアから販売されているのが
『らくらくスマホ』です。
特にスマホになれるまでは『らくらくスマホ』を選択するユーザーも多い事でしょう。
らくらくスマホは格安SIMに乗り換えられるのか?
結論から言えば、
らくらくスマホを格安SIMに乗り換えて利用することは可能です。
しかし、機種によって乗り換え不可のものも存在していますので、必ず乗り換え先キャリアが公表している『動作端末一覧』をチェックしましょう。
動作チェックの方法はこの後詳細に解説します。
各キャリアの『らくらくスマホ』取り扱い機種は?
各キャリア、どんならくらくスマホを取り扱いしているのでしょうか?
キャリア毎にみていきます。
docomoのらくらくスマホ
docomoのらくらくスマートフォンは主に富士通からリリースされている『らくらくスマートフォンme F○○』というシリーズになっています。
機種名 | 発売日 | 販売価格 |
らくらくスマートフォンmeF-01L | 2019年2月 | 41,184円 |
らくらくスマートフォンmeF-03K | 2018年2月 | 販売終了 |
らくらくスマートフォンmeF-04J | 2012年2月 | 30,096円 |
docomoのらくらくスマートフォンの取り扱いで最新の機種はF-01Lです。
F-04Jもまだ購入可能なようですが、2021年11月末で修理受付終了もアナウンスされていますので、購入するなら無難にF-01Lでしょう。
auのらくらくスマホ
auのシンプルスマホとしてSHARPの『BASIO』シリーズ。
AQUOSからも『AQUOS sense2かんたん SHV43K』がリリースされています。
オンラインショップで取り扱い中なのはBASIO3のみ。
機種名 | 発売日 | 販売価格 |
BASIO3 | 2018年1月 | 50,400円 |
BASIO2 | 2016年8月 | オンライン取り扱い終了 |
AQUOS sense2かんたん | 2019年6月 | オンライン取り扱い終了 |
ソフトバンクのらくらくスマホ
ソフトバンクでは『シンプルスマホ』が取り扱い中。
現在取り扱い機種は『シンプルスマホ4』のみ。
機種名 | 発売日 | 販売価格 |
シンプルスマホ4 | 2018年7月 | 48,480円 |
シンプルスマホ3 | 2016年9月 | オンライン取り扱い終了 |
シンプルスマホ 204SH | 2013年5月 | オンライン取り扱い終了 |
格安SIMで使える機種かどうかのチェック方法
キャリアの動作端末をチェック
格安SIMで今もっているらくらくスマホが利用できるかどうかは、各キャリアの『動作端末一覧』で確認する必要があります。
これはらくらくスマホに限ったことではなく、一般的なスマートフォンについても同じです。
機種をそのままでSIMのみ乗り換えをする場合は、動作の保証が取れていない機種だと正常に利用できない可能性がありますので必ず確認するようにしましょう。
一例:docomoのらくらくスマートフォンmeF-03KをUQモバイルで利用したい時。
①UQモバイル『動作端末』のページへ。
②携帯会社を選択→docomoブランド端末。
③メーカーを選択→FCNT。
④ここまで選択すると下の欄に機種が出てきますので、調べたい機種を選択。
⑤機種名の部分をクリックもしくはタップすると、その機種の対応状況がでます。
それぞれのサービスの部分に〇がついていれば、利用できるということです。
×は非対応、△は一部非対応になっています。
この機種の場合、対応エリアが△になっています。
これは、通信バンド18/26(800MHz帯)に非対応ということです。
一部のエリアでは繋がらない可能性がありますので、注意してください。
対応回線やSIMロック解除の要・不要をしっかりチェック。
そしてもうひとつ重要な項目として、SIMロック解除の要・不要を確認する必要があります。
UQモバイルの場合、auの回線を利用しているau系のMVNOになりますので、docomo端末の場合事前に『SIMロック解除』をしておく必要があります。
SIMロック解除とは、主に大手キャリで購入した端末にはそのキャリアでしか使えないようにSIMロックがかかっています。
ロックを解除しないと、他社のSIMカードを入れても認識しません。
それぞれ申し込みするだけでSIMロックは解除できますので、事前に行っておきましょう。
UQモバイルはau系のキャリアなので、auからの乗り換えであればSIMロック解除なしでいけます。
※au VoLTE対応製品の場合、SIMロック解除が必要です。au端末であっても必ず確認するようにしましょう!
らくらくスマホでは無料通話がうまく使えない可能性が・・。
もうひとつらくらくスマホを使う上で注意しなければならないことがあります。
らくらくスマホだと、格安SIMのかけ放題を利用できない可能性ある。
ということです。
どういうことか・・。
格安SIMの無料通話というのは、ほぼ『プレフィックス通話』を利用しています。
プレフィックス通話とは、電話番号の先頭に利用する格安SIMキャリアを識別する番号を付けることで通話料を安くする通話のこと。
格安SIMにかけ放題はある?各社のプランを紹介!絶対気を付けたいポイントも!
↑この記事の中でも解説しています。詳しくはこちらも参考に
例えば、
楽天でんわの場合は『003768』を
OCNでんわの場合は『003544』をつけて発信します。
しかし、いちいちこのような番号をつけていては非常に面倒くさいですね。
そこで、格安SIMキャリアは通話についてそれぞれ専用のアプリを作っています。
専用アプリ経由で発信することで、自動的に識別番号をつけて発信してくれるものです。
これによっていちいち長ったらしい番号にならずにいままでどうりの使い方で割引の効いた通話ができます。
一部のらくらくスマホはアプリをダウンロードできない。
注意してもらいたいのは、一部のらくらくスマホではそもそも新たにアプリを取得出来ない。ということです。
スマホの操作を簡単に、機能は最低限にしてわかりやすく・・という狙いなのかもしれませんが、
一部のらくらくスマホではアプリを新規に取得してカスタマイズ出来ません。
その場合は格安SIMの無料通話アプリがとれなくなりますので、識別番号を打ち込まなくてはなりません。
これはあまりに不便で、使い勝手としては最悪です。
この点だけは注意していただきたいので、らくらくスマホで格安SIMへ乗り換えを検討する際は、スマホがアプリ取得できる機種なのかどうか、必ず確認する必要があります。
もし、無理な機種であれば格安SIMにもらくらくスマホに近い簡単なスマホがありますので、乗り換えの際にそちらをセット購入しましょう。
私も父親にらくらくスマホを買って、アプリがとれないことに後から気づいたことがあります。
結構、年配の方ってスマホとか敬遠しているようでいざ乗り換えてみると、『あれができるかも・・』『これができるかも・・』って興味があったりするんですよね。
機種変更したのにスマートフォンの一番の醍醐味であるアプリでスマホを自分の使いやすいようにカスタマイズするっていう部分を削るのは本末転倒ではないかと思っています。
そんな場合は格安SIMへの乗り換えれで安くなった月額料金分を使って、機種変更してあげてください。
いざ、挑戦してスマホに乗り換えたのに、楽しい部分がわからなくて、使い勝手も悪くなったら最悪ですから・・。
格安SIMの取り扱い機種にもらくらくスマホがある
というわけで、前述しましたが格安SIMのなかにもらくらくスマホに似た、初心者向けのスマホの取り扱いがありますので紹介しておきます。
UQモバイル・Y!モバイル
UQモバイルには『おてがるスマホ01』という機種があります。
Y!モバイルには『かんたんスマホ』という機種があります。
いずれも京セラのスマートフォンで細かく使用がことなる部分もありますが、ほぼ同じような性能・サービスで利用出来ます。
文字やアイコンが見やすいように大きくはっきりと表示されたホーム画面。
事前に設定しておくと話しかけることで、天気やお店の情報などをインターネット検索できます。
また、スマホの説明書は最近では付属していないことがほとんどですが、一冊にまとめた冊子も用意されています。
さらに電話窓口でスタッフが対応してくれます。
これだけのサポートがあると安心して使えそうですね。
もちろんGoogleの『Playストア』も使えますので、自分なりにアプリでカスタマイズすることも可能です。
富士通のarrows M05もねらい目
富士通からarrowsM05という機種も初心者向けの端末としておススメです。
- 安心して使える防水・防塵・耐衝撃
- シンプルモードで文字やボタンが大きく使いやすい。
- デュアルカメラ搭載でぼかした写真なども楽しめる。
らくらくスマホのイメージからすると、もしかすると高性能な部類に入ってしまうのかもしれませんが、基本的に安心して使える機能をしっかりと搭載し、シニアでもうれしいわかりやすいつくりになっています。
この機種は主要なSIMでいうと
- mineo
- LINEモバイル
- IIJmio
などで取り扱っています。
その他のキャリアでも扱っているところはありますので、検索してみましょう。
まとめ
らくらくスマホも大手キャリアからの乗り変えで利用出来るというお話でした。
ただ、アプリの取得が出来ないものについては特に無料通話の面において致命的に使い勝手がわるくなってしまいますし、あまりスマホとしての価値がありません。
どうせ格安SIMに乗り換えるのであれば、そのタイミングで格安SIMでも取り扱っているシニア向けスマートフォンに機種変更しましょう。