今回はソフトバンクユーザー必見のソフトバンク系MVMOについての記事です。
ドコモ・au系の格安SIMに比べて数の少なかったソフトバンク系SIMですが、近年ではソフトバンク回線を利用したSIMも増えてきましたので、選択肢が大分増えました。
ソフトバンク系SIM。どんなものがあるのか最新版をまとめてみました!
Contents
そもそも○○系SIMってどういう事?
格安SIMについて乗り換えを検討して調べたことがある人なら、必ず『○○系キャリア』という言葉を目にしたことがあるはず。
格安SIMとは一般的にMVNOと呼ばれるキャリアのこと。
MVNOとは
仮想移動体通信事業者と呼ばれるキャリアのこと。
日本で通信インフラを保有しているのは、基本的に大手キャリア3社(ドコモ・KDDI・ソフトバンク)です。
MVNOはその3社から回線を借りて運営しているキャリアのことです。
MVNOは設備の管理費がかからない事でまた、ショップを最低限にして人件費などを削減していることで、ユーザーの月額料金に還元しています。
つまり、借りている回線に応じてドコモから回線を借りて運営しているキャリアは『ドコモ系格安SIM』、auなら『au系格安SIM』、ソフトバンクなら、『ソフトバンク系格安SIM』といわれるのです。
ソフトバンク系SIMを使うメリット。
ソフトバンク系SIMを使うメリット
- ソフトバンクユーザーならSIMロック解除しないで、そのままiPhone端末を利用することができる。
- まだ、ユーザーが少なければ、通信速度が速い可能性がある。
- Y!モバイルに乗り換えなら、ソフトバンク光やソフトバンクAirを利用している場合、割引を継続できる。
つぎの項でひとつずつみていきます。
ソフトバンクユーザーならSIMロック解除なしでiPhone端末を利用することができる。
まず利用する端末ですが、ソフトバンクから乗り換えを検討している場合端末をそのまま利用しようと思うと、SIMロック解除をしなければなりません。
大手キャリアで購入したスマートフォンにはそのキャリアでしか使えないように『SIMロック』がかけられています。
これを解除しないことには他のキャリアのSIMを挿し込んでも使えないように細工されているのです。
Web上から(ソフトバンクであればMy Softbankから)SIMロック解除すれば手数料がかかりませんが、ショップで依頼すると3,000円の事務手数料がかかります。
また、中古サイトなどで中古の端末を購入する際にもSIMロック解除されていない端末については安く購入できる可能性があります。
ソフトバンクにてSIMロックがかかっている端末はソフトバンク系SIMでしか利用できないので、相場が安くなっている場合がほとんどです。
そのような端末を探して利用したい場合は同じ系列のSIMを利用することがメリットになります。
※ソフトバンク系のキャリアについてはほとんどの場合、iPhoneはSIMロック解除不要です。Andoroid端末の場合はSIMフリー端末のみ動作確認ができています。
動作確認は各キャリアの『動作確認端末』を必ず確認しましょう!
なお、ソフトバンクのサブブランドとして有名なY!モバイルですが、こちらでは端末を利用したい場合『SIMロック解除』が必要となりますので、注意が必要です。
まだ、ユーザーが少なければ高速で通信できる可能性がある。
格安SIMは通信回線を借りて運営していることは先ほど説明しました。
通信設備のうち一部だけを借りているので、通信が集中する時間帯(昼休み時間帯や夕方の時間帯など)では速度がおそくなってしまいます。
通信網を道路に例えるなら、大手キャリアの持っている設備は高速道路のようなもの、道幅も広く交通量が増える時間帯でもスムーズに道路を利用することが出来ます。
一方、格安SIMキャリアの道路は町の一本道を通っているようなもの。
道幅も狭く混雑する時間帯には必ず渋滞が発生してしまいます。
この通信速度の遅延は格安SIMの最大のデメリットです。
回線を借りて運営しているという仕組み上、多かれ少なかれこの影響はどの格安SIMにもでます。
ほとんどの格安SIMはドコモ系を取り扱っています。
ソフトバンク系SIMを扱う数は一番少なかったのは事実です。
基本的にドコモ系のSIMはユーザーが多いので、この混雑時間帯の遅延の影響は受けやすくなってしまっています。
その点、後発組のソフトバンク系のSIMの場合、まだユーザーが少なくこの混雑時間帯での影響が少ない場合があります。
通信速度というのは、通信する場所の環境などにも左右されるので一概に絶対速いとはいえません。
しかし、既にある程度のユーザーを確保してしまっているドコモ系・au系SIMと比較すると混雑が少ない可能性はあります。
ソフトバンク光やsoftbank Airの割引が継続できる
softbankのサブキャリアとして運営されている『Y!モバイル』に乗り換える人の場合のメリット。
家の固定回線を『ソフトバンク光』にしたり、無線で利用できる『softbank Air』で利用している場合には
『おうち割光セット』という割引が適用されます。
これはソフトバンクでも適用される共通の割引です。
今までソフトバンクでこの割引を適用されていた場合は申し込みをするだけで、この割引を継続することができます。
正直、別途光回線を契約して月額料金が発生するわけですので、この割引受けるためにわざわざ光回線を契約するメリットはありませんが、どうしても家に固定回線が必要という人なら、おススメの割引です。
オプション加入など、条件が多いという意見もありますが、ソフトバンクでこの割引を受けていた人なら、この条件もクリアしていたはずなので、いままで受けてきた割引を手放すことなく、そのまま引き継げるというのはうれしいことです。
ソフトバンク系SIMを紹介
それでは、ソフトバンク系の格安SIMキャリアにはどのようなキャリアがあるのか一緒に見ていきましょう。
Y!モバイル
ソフトバンク系のSIMといって一番に思いつくのはY!モバイルかもしれません。
ソフトバンクのサブキャリアという位置づけでソフトバンクショップと併設されていたりすることも多いので、関連があるイメージは強いかもしれません。
しかし、注意するべきはY!モバイルはMVNOではないことです。
独自で回線を保有しているMNOになります。
(MNOは自前で通信設備を保有してサービスを展開するキャリアのことです。)
いわゆる格安SIMをイコールMVNOとするならば、Y!モバイルは格安SIMではありません。
そのため、先ほど紹介した乗り換えの際のメリットであるSIMロック解除もソフトバンク→Y!モバイルの場合はしなければなりません。
ソフトバンクのライトユーザー向けのSIMという位置づけですので、ライトユーザーであればうまくサービスと組み合わせて月額料金を抑えることができます。
Y!モバイルの料金プランは『スマホベーシックプラン』。
料金は以下の通りです。
プラン | データ容量 | 基本料金 | 新規割適用(6か月間) | おうち割or家族割適用時 | 通話 |
Sプラン | 3GB→4GB ※データ増量無料キャンペーン適用時 | 2,680円 | 1,980円 | 1,480円 | 10分以内国内通話無料 |
Mプラン | 9GB→12B ※データ増量無料キャンペーン適用時 | 3,680円 | 2,980円 | 2,480円 | 10月分以内国内通話無料 |
Rプラン | 14GB→17GB ※データ増量無料キャンペーン適用時 | 4,680円 | 3,980円 | 3,480円 | 10分以内国内通話無料 |
LINEモバイル
LINEと提携したサービスが充実しているLINEモバイルからもソフトバンク回線を利用したサービスがスタートしています。
2018年ソフトバンクが買収したLINE。
それによってドコモ回線だけだった回線もソフトバンクに対応し、サービスを展開。すべての回線に対応していますので、どこのキャリアから乗り換えても端末をそのまま使える可能性がありますのでお得です。
LINEモバイルの料金プラン
LINEモバイルの料金プランはLINEをはじめSNSをカウントフリーとしたプランが多く、SNSをデータ容量を気にせず使いたい人にはおススメのプランです。
ドコモ・au・ソフトバンクと回線によって料金の差はありません。
LINEフリー
最安のプランは『LINEフリープラン』です。
データ容量が1GBのプランでデータ専用SIMなら月額500円とワンコインから始められます。
LINEを使う際のデータはカウントフリーになります。
データSIM | 月額500円 |
データSIM(SMS付き) | 月額620円 |
音声通話SIM | 月額1,200円 |
コミュニケーションフリー
コミュニケーションフリーは『LINE』に加え、『Twitter』・『Facebook』・『Instagram』での消費データがカウントフリーになります。
容量 | データSIM(SMS付き) | 音声通話SIM |
3GB | 1,100円 | 1,690円 |
5GB | 1,640円 | 2,220円 |
7GB | 2,300円 | 2,880円 |
10GB | 2,640円 | 3,220円 |
MUSIC+
先ほどの『LINE』・『Twitter』・『Facebook』・『Instagram』に加えLINEの音楽配信サービス『LINE MUSIC』がカウントフリーになります。
音楽を楽しみたい方にもおすすめのプランです。
容量 | データSIM(SMS付き) | 音声通話SIM |
3GB | 1,810円 | 2,390円 |
5GB | 2,140円 | 2,720円 |
7GB | 2,700円 | 3,280円 |
10GB | 2,940円 | 3,520円 |
mineo
mineoは全3キャリアに対応しプランを提供しています。
どのキャリアから乗り換えても端末をそのまま使える可能性がありますので、便利です。
しかし、先ほど紹介のLINEモバイルと違い取り扱いキャリアによって月額料金が違いますので注意が必要です。
ドコモ | au | ソフトバンク | ||||
データ容量 | データSIM | 音声通話SIM | データSIM | 音声通話SIM | データSIM | 音声通話SIM |
500MB | 700円 | 1,400円 | 700円 | 1,310円 | 790円 | 1,750円 |
3GB | 900円 | 1,600円 | 900円 | 1,510円 | 990円 | 1,950円 |
6GB | 1,580円 | 2,280円 | 1,580円 | 2,190円 | 1,670円 | 2,630円 |
10GB | 2,520円 | 3,220円 | 2,520円 | 3,130円 | 2,610円 | 3,570円 |
20GB | 3,980円 | 4,680円 | 3,980円 | 4,590円 | 4,070円 | 5,030円 |
30GB | 5,900円 | 6,600円 | 5,900円 | 6,510円 | 5,990円 | 6,950円 |
データSIM、音声SIM以外にエココースというSIMもあります。
エココースは平日・祝日のいわゆる通信の混雑時間帯AM7:30~8:30、PM12:00~13:00、PM18:00~19:00の時間帯に200Kbpsに制限するというユニークなものです。
そのかわりに月額料金は抑えますよ・・!というプランなのですが、通信容量によって割引額は50円~450円とそれほど大きくもないので、今回は割愛しました。
500MBからという通信容量で小刻みにプランを提供していますので、データを無駄にしたくないというひとにおススメです。
また、家族でない他のユーザーとでもデータを分け合えるフリータンクなどとにかく少しでもデータ容量を無駄使いしたくない人におススメできるSIMになっています。
nuroモバイル
固定回線でもお馴染みの『NURO(ニューロ)』。
ソニーコミュニケーションズが運営しているMVNOとなっています。
こちらも全キャリアに対応しているMVNO。
しかし、ソフトバンク回線の場合料金が高く、データSIM+SMS(データSIMの取り扱いはあります。)の取り扱いもないので注意が必要です。
nuroモバイルの月額料金
ドコモ | au | ソフトバンク | |||||||
データ専用 | データ+SMS | 音声通話付き | データ専用 | データ+SMS | 音声通話付き | データ専用 | データ+SMS | 音声通話付き | |
お試し0.2GB | 300円 | 450円 | 1,000円 | 500円 | 650円 | 1,200円 | 500円 | なし | 1,200円 |
Sプラン2GB | 700円 | 850円 | 1,400円 | 780円 | 930円 | 1,480円 | 980円 | なし | 1,680円 |
Mプラン7GB | 1,500円 | 1,650円 | 2,200円 | 2,100円 | 2,250円 | 2,800円 | 2,100円 | なし | 2,800円 |
Lプラン13GB | 2,700円 | 2,850円 | 3,400円 | 2,980円 | 3,130円 | 3,680円 | 2,980円 | なし | 3,680円 |
Uモバイル
U-モバイルでもソフトバンク回線対応のサービスが展開されています。
『U-mobile』というプランがソフトバンク回線を使ったものですので、気を付けてください。
『U-mobile』、『U-mobile MAX』はドコモ回線対応のサービスなのでソフトバンク回線を利用したものではありあません。
U-mobileの料金プラン
データ容量 | 月額料金 | 最低利用期間 |
1GB | 880円 | なし |
3GB | 1,580円 | なし |
7GB | 2,980円 | なし |
30GB | 4,980円 | なし |
料金は以上のようになりますが、プランの場合はデータ専用です。
通話SIMの取り扱いはありませんので、注意が必要です。
b-モバイル
日本初の格安SIMとして登場したb-モバイル。
先ほど紹介したU-モバイルを運営している『U-NEXT』が運営しています。
ソフトバンク回線についてはコチラのb-モバイルの方がプランも取り揃えています。
b-モバイルの料金プラン
音声通話付きで検討するなら、990JUST FIT SIMというプランがあります。
データ容量 | 月額料金 |
1GB~ | 990円~ |
5GB~ | 1,790円~ |
10GB~ | 2,790円~ |
15GB~ | 3,790円~ |
20GB~ | 4,790円~ |
重量制ですので使った容量までの料金になります。
起点からの間は1GB毎に200円ずつかかります。
例えば
13GB使った場合は10GBまでの2,790円+3GB分(600円)=3,390円
になります。使った部分までの支払いが出来るので無駄なく使えます。
データ通信専用SIMの場合は190Pad SIMがあります。
データ利用量 | 月額料金 |
100MBまで | 190円 |
1GBまで | 480円 |
3GBまで | 850円 |
6GBまで | 1,450円 |
10GBまで | 2,190円 |
15GBまで | 3,280円 |
最安190円~15GBまで従量制で利用することができます。
QTモバイル
関東圏ではあまり聞きなじみのない『QTモバイル』。
それもそのはず、九州電力グループの通信会社『QTnet』が運営している回線です。
もちろん九州地区以外の人でも加入できるのでご安心を。
3キャリア対応でどこのキャリアから乗り換えても安心。
QTモバイル料金プラン
データ+通話コース | ドコモ | au | ソフトバンク | |||
データ容量 | 利用開始~12か月まで | 13か月目以降 | 利用開始~12か月まで | 13か月目以降 | 利用開始~12か月まで | 13か月目以降 |
1GB | 890円 | 1,450円 | 890円 | 1,450円 | 1,140円 | 1,700円 |
3GB | 990円 | 1,550円 | 990円 | 1,550円 | 1,240円 | 1,800円 |
6GB | 990円 | 2,250円 | 990円 | 2,250円 | 1,240円 | 2,500円 |
10GB | 2,690円 | 3,250円 | 2,690円 | 3,250円 | 2,940円 | 3,500円 |
20GB | 4,690円 | 4,900円 | 4,690円 | 4,900円 | 4,890円 | 5,100円 |
30GB | 6,690円 | 6,900円 | 6,690円 | 6,900円 | 6,890円 | 7,100円 |
1年目は6GBを選択すると、3GBの時と同じ料金で使えます。
また、通話に関してはオプションで2500円/月の『無制限かけ放題』が選べます。
国内通話が無制限でかけ放題になるオプションは格安SIMキャリアでは数少ないので貴重です。
スマモバ
スマートモバイルコミュニケーションズ株式会社が運営するMVNOです。
ソフトバンク回線はデータ専用SIMのみ取り扱いとなっています。
データ専用プラン(LLプラン)の詳細
通信容量 | 3GB/毎日 |
月額料金 | 4,480円/月 |
通信速度制限時 | 翌日0時にて解除 |
ソフトバンク回線については音声通話の取り扱いがありません。
データ専用SIMのみです。
毎日の容量が3GBと大手キャリアの大容量プランと比較しても、かなりの大容量といえるかもしれません。
ドコモの『ギガホ』は60GB/月で4,980円なので、比較してもコスパ的にかなり良いといえます。
また、2019年現時点ではY!モバイルやUQモバイルといった、いわゆる”高速SIM”と肩を並べ高速の通信速度を計測しています。
リペアSIM
リペアSIMは2018年に設立された比較的新しいMVNOキャリアです。
iPhoneのリペア=修理に特化したSIMとして特色を前面に打ち出したサービスを展開しています。
リペアSIMの基本料金
通信容量 | データ専用SIM | データ+音声通話 |
1GB | 500円 | 1,280円 |
3GB | 900円 | 1,780円 |
5GB | 1,580円 | 2,180円 |
7GB | 1,980円 | 2,780円 |
10GB | 2,480円 | 3,480円 |
20GB | 3,980円 | 4,980円 |
なんといってもiPhoneユーザーにはうれしいiPhoneの修理代金が1回目は最大全額戻ってくるという、変わったサービスを展開しています。
2回目以降もリペアSIMの契約期間中であればずーっと10%OFFになります。
ソフトバンクのiPhoneはSIMロック解除なしで利用できるのでお得です。
なお、修理は提携している『あいさぽ』の店舗での修理が必須です。
それ以外の店舗での修理は対象外になってしまうので、注意しましょう。
まとめ
ソフトバンク系の格安SIMについての記事でした。
このほかにもいくつかソフトバンク系のSIMは存在しますが、地域限定のものだったり、あまりメリットのないものなので、今回は割愛しました。
やはり、格安SIMはそれぞれの特色を打ち出しているのでそのSIMのメリットを良く把握して損のないように立ち回りたいところ。
本編でも紹介していますが、ソフトバンク回線とドコモ回線・au回線の間に料金差があるものも多いのが事実。
価格差がある場合、わざわざソフトバンク回線を選ぶメリットがなくなってしまいますので、契約する際は十分注意してください。