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格安SIMからMNPする時代。
MNPという言葉も一般的になって久しいと思いますが、ご存知でしょうか?
MNP=Mobile Number Portability(モバイル・ナンバー・ポータビリティ) 電話番号をそのままにキャリアを乗り換えること。
電話番号が変わらないので、使い勝手をそのままに自分にメリットのあるキャリアに変更することが出来る。
日本に格安SIMが誕生したのは、2001年といわれています。
b-モバイル(日本通信)が第一号のモデルとして発足し、早20年弱。
月額料金の削減を目的に格安SIMに大手キャリアから乗り換えを実行した人も多いかもしれません。
大手キャリア→格安SIMに乗り換えることが今までは一般的でした。
今後は格安SIM→格安SIMへ。
格安SIM→大手キャリアへ。
といった方向の乗り換えも多くなっていくと予想します。
今回は格安SIMから他のキャリアへ乗り換える方法をまとめてみます。
新料金プランで乗り換えのハードルは下がった!
2019年10月より総務省の指導に基づいて各キャリア、新料金プランを発表しました。
- 途中解約による違約金の上限が1,000円に。
- 長期契約による端末値引きを禁止し、いわゆる『○○年縛り』が廃止。
- 端末販売と通信料金を切り離したプラン構成。端末値引きの上限2万円。
以上のような点を柱として新料金プランは構成されています。
特に注目すべきはいつ解約しても違約金がかからない。
○○年縛りがなくなったことです。
これによってMNPを利用して乗り換えをするハードルはかなり下がりました。
『乗り換えたいけど失敗はしたくない。』
『乗り換えてまた○○年縛りに縛られたくない』
と二の足を踏んでいた人には朗報です。お試し感覚で乗り換えてみることも可能です。
MNPの顧客にはメリットが多い。
各キャリアMNPを希望する人にはメリットを用意しています。
なぜでしょうか?
新規で契約する場合、キャリアの契約者数は+1するだけです。
一方MNPの場合、キャリアの契約者数は+1とライバルキャリアの契約者数が-1です。
結果的に契約者数の上では一度で2人の差をつけることができます。
なので、キャリアはMNPに力をいれます。
キャッシュバックを用意したり、端末の割引をしたりと魅力のあるキャンペーンを実施してきます。
MNPを利用して他のキャリアでは得られないメリットを目指しましょう!
格安SIMからMNPする手順
大手キャリからMNPする場合もも、格安SIMからMNPする場合も大まかな手順にかわりはありません。順を追って説明します。
MNPとは?お得にキャリアを乗り換えるために賢く利用する方法。
↑参考:大手キャリアの乗り換え方法をまとめた記事
①MNP予約番号を取得する
これはどのキャリアでも一緒です。
MNP予約番号とはMNPの手続きをスムーズに行うためのID番号みたいなもので、解約するキャリアにその旨を伝えることで付与される番号です。
取得してから乗り換え先のキャリア申し込みの際にMNP予約番号を打ち込むと、もと居たキャリアが自動的に解約になるようになっています。
MNP予約番号には有効期限があります。
乗り換え先のキャリアで申し込む際には
『予約番号の有効期限○○日以上』
と条件が決められていますので、取得したらなるべく早く乗り換えを実行するようにしましょう。
また、格安SIMキャリアは実店舗を持たない。もしくは少ないケースが多いので、基本的に電話やWeb上で手続きすることになります。
主な格安SIM『MNP予約番号』取得方法。
キャリア | MNP予約番号取得方法 |
UQモバイル | UQお客様センターへ電話 0120-929-818 |
Y!モバイル |
|
楽天モバイル | 楽天モバイルメンバーズステーションから |
LINEモバイル | マイページから |
mineo | mineoマイページから |
OCNモバイルONE | OCNモバイルONEから、電話から0120‐506‐506 |
BIGLOBEモバイル | 電話から0120-983-028 |
②乗り換え先キャリアで乗り換えを実行
MNP予約番号を取得したら乗り換え先のキャリアで、MNP申し込みをします。
前述したとおり、MNP予約番号には有効期限があります。
ただ、その期限いっぱいいっぱい。たとえば15日有効期限があったなら15日目でも使えるというものではありません。
『○○日以上日数が残っている状態』がどこのキャリアでも求められますので、注意しましょう。
もし日数が足りなくて使えなくなってしまった場合は再発行しましょう。
逆にMNP予約番号を取得してすぐに手続きする分には問題はないので、乗り換え先のキャリアの申し込み準備ができた段階で直前にMNP予約番号を取得することをおススメします。
各キャリアの必要なMNP予約番号の有効日数。
UQモバイル | 取得から2日以内 |
Y!モバイル | 取得から2日以内 |
楽天モバイル | 発行日含め10日以上残ってる |
LINEモバイル | 発行日含め10日以上残ってる |
mineo | 発行日含め10日以上残ってる |
OCNモバイルONE | 発行日含め12日以上残ってる |
BIGLOBEモバイル | 発行日含め12日以上残ってる |
乗り換えが完了。SIMは返却の必要があれば返却。
基本的にはSIMカードはキャリアから貸与されているものなので、返却するが正しいです。
しかし、返却されないからといってキャリアのほうから
『いつまでに返しなさい!』といったように催促されることはまずありません。
実際のところは返却しなくても問題はないというところです。
格安SIMのデメリットを感じたなら・・・おススメする格安SIMキャリア
せっかく格安SIMに乗り換えたけど、期待していたサービスがなされなくてがっかりして他のキャリアへ乗り換える、大手キャリアへ出戻るというケースは少なくありません。
格安SIMにありがちな不満を解消できるおススメの乗り換え先はUQモバイル・Y!モバイルのサブキャリアと呼ばれるキャリアです。
その理由を挙げていきたいと思います。
格安SIMの速度に不満→高速通信
格安SIMの不満No,1に挙げられてしまうのは
通信速度が遅い!ということです。
原因は格安SIMの仕組みにあります。
格安SIMは大手キャリアの通信設備を借りて運営をしています。
通信設備の維持費・管理費などがない分、月額料金を安く提供することが出来るわけです。
そのかわり、借りている回線は限られたものですので通信が集中する時間帯(昼休み時間帯や夕方など)は混雑してしまって速度が遅くなってしまいます。
これは格安SIMにはほぼ必ず現れる現象です。
『安くなるならある程度はガマンするよ!』
という人もいるでしょうが、実際いくつかの格安SIMを私も使ってきましたが、混雑時間帯は特にインターネット検索がタイムアウトしてしまったり、大手キャリアなら数秒で出来たアプリのダウンロードが2分~3分かかってしまったり、このストレスは結構大きいのです。
通信速度に不満を感じたなら、UQモバイル・Y!モバイルといった『サブキャリア』と呼ばれるキャリアがおススメです。
それぞれau・ソフトバンクから優遇され通信速度は高速です。
大手キャリアのそれと比べても遜色はありません。
通信速度に関しては遅さを体感することはないでしょう。
実際のところどのくらいの差があるでしょう。
代表的な格安SIM『楽天モバイル』と『UQモバイル』を比較してみます。
引用:格安SIMの通信速度計測
グラフは『楽天モバイル』の一日の速度を表したものです。
深夜・日中時間帯などは10Mbpsほどの速度がでています。
しかし、やはり混雑時間帯は1Mbpsを切るような時間帯が見受けられる。
これは楽天モバイルに限ったことではありません。
混雑時間帯の速度にはもちろんそれぞれバラつきはあるものの、どの格安SIMにもみられる傾向です。
引用:格安SIMの通信速度計測
先ほど見た同じ通信速度計測の結果からUQモバイルの速度結果です。
非常に安定した通信がされているのがわかります。
昼休みの混雑時間帯でも平均10Mbps以上を計測しているので、利用に際して通信が遅くてストレスになる心配はありません。
ショップが少ないことに不満→どちらも実店舗が多い!
格安SIMの特徴として実店舗が少なく対面でサポートしてくれる場所が少ないことが挙げられます。
これは手続きや端末の操作に不安がある人には不安・不満ですよね。
サブキャリアの2社は実店舗も充実しています。
Y!モバイルの店舗は全国に1,000店舗以上存在していて、大手キャリアの時と同じような感覚で利用できます。
UQモバイルにも直営店舗『UQスポット』があります。こちらなら開通・解約などの手続き。端末の故障時の対応などもしてくれます。
なお、UQモバイルには『取り扱い店舗』もあるのですが、こちらでは端末の故障時の対応などはしていませんので、全ての面でサポートが欲しい人には不安かも。
実店舗についてはサービス・店舗数共にY!モバイルが圧倒的に充実しています。
しかし、乗り換えの際最大のメリットになるキャッシュバックの対象はネット申し込み限定になりますので、申し込みはネットから挑戦してみたいところ。
その後のサポートについてもY!モバイルは充実しているので安心です。
通話料がかかることが不満なら
格安SIMと大手キャリアで大きな差が生じるのは
通話料がかかる点です。
大手キャリアでは当たり前になっている、完全かけ放題はいつ・どこへ・何時間かけても無料のかけ放題プランです。
格安SIMにもかけ放題プランがありますが、『○○分以内無料』や『月○○分以内の通話は無料』など条件付きのものがほとんど。
これだとある一定の時間を超える場合通話時間を気にしながらになるので、人によっては大きなストレスになります。
サブキャリア2社はこの『完全かけ放題』に対応しています。
いずれもオプションとして料金を支払う必要があります。
キャリア | オプション名 | 月額料金 |
UQモバイル | 完全かけ放題(24時間いつでも) | 月額1700円 |
Y!モバイル | スーパーだれとでも定額 | 月額1,000円(ケータイプランは1,700円) |
まとめ
新料金プランからの取り組みでユーザーはより自分に合ったキャリアを探しやすい環境が整いつつあります。
大事になっていくのはキャリア選び。
低料金・高速通信のいいとこどり。サブキャリアはおススメですよ!