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格安SIMには5つの『使えない』が存在する!
『年々、スマホ通信にかかる費用が多くなってきて困る!』
そんな理由で格安SIMへの乗り換えを検討される方多いと思います。
でも、格安SIMってちゃんと使えるのか不安な方も同じく多いと思います。
漠然と不安を抱えていても乗り換えることはできません。
大手キャリアと比較して、平均して3,000円~5,000円も通信費が月々削減される場合があります。
なんとなく不安で乗り換えられない・・。
としたらもったいない!
今回は格安SIMの5つの『使えない』についてまとめました。
確かに格安SIMには注意すべきポイントが存在しています。
しかし、あらかじめそのポイントを把握して対策していれば恐れるに足りません。
今回はその注意ポイントをひとつひとつ見ていきます。
- もと居たキャリからの乗り換えで『使えない』期間がある。
- スマホのSIMロック解除をしていなくて『使えない』。
- SIMカードを間違えて『使えない』。
- キャリアメールが『使えない』。
- 速度が遅くて『使えない』。
それぞれの理由と対策も紹介しますので、参考にしてください。
『使えない』その①・・もと居たキャリアからの切り替えで『使えない』期間がある。
まず、大手キャリアから格安SIMに乗り換える際には必ず回線の不通期間が生じます。
これが1つ目の『使えない』です。
どのくらい使えないのか?
この使えない期間というのは、よくいわれる格安SIMの『空白期間』と呼ばれるものです。
もちろん1週間も2週間も使えなくなったら困ります。
大体格安SIMに申し込んでSIMが届くまで2~3日かかります。
以前格安SIMでは申し込んだ時点で回線の切り替えが実行されてしまっていたので、手元にSIMが届くまでスマホが使えない期間がありました。
しかし、2019年現在ほとんどの格安SIMで『即日開通』が出来るようになりました。
即日開通する方法は2種類。
- 店舗での即日開通手続き。
- SIMが届いてから自宅で・自分で開通手続きをする。
特に自分で開通で続きができるようになったことで、手軽にSIMを乗り換えることが出来るようになったといえます。
自宅での『即日開通』は平均30分~長くても1時間ほどで開通します。
開通に伴う不通期間はなくなってはいません。必ず存在しますが、その時間は限りなく少なくなっています。
基本的な即日MNPの手順。
即日MNPの手順もシンプルです。
- いまいるキャリアで『MNP予約番号』を取得する。
- 乗り換え先の格安SIMに申し込みをする。(MNP予約番号はここで入力する)
- 2~3日で格安SIMが届く。
- SIMが届いたら、格安SIMキャリアで『開通手続き』をする。(キャリアによって電話で手続きしたり、Webページしたり上のマイページからログインして手続きしたりします。)
- 30分~1時間ほどで新規の格安SIMキャリアが開通し、もと居たキャリアは自動的に解約になります。
ネットで即日MNPが可能なSIM
代表的な格安SIMで即日MNPの手続きが可能なものをあげておきます。
- UQモバイル
- Y!モバイル
- LINEモバイル
- BIGLOBEモバイル
- マイネオ
- OCNモバイルONE
- IIJmio
- DMMモバイル
- 楽天モバイル
- NifMo
- b-モバイル
- Uモバイル
- DTI SIM
主要なSIMだけでもこれだけあります。
ほとんど網羅しているといっても過言ではないと思います。
『使えない』その②・・スマホのSIMロック解除をしていなくて『使えない』
2つ目はスマホのSIMロックの解除をしていない場合です。
SIMロック解除とは
通常大手キャリアで購入したスマートフォンには『SIMロック』がかけられています。
これは、端末をそのキャリアでしか使えないようにするもの。
ドコモで買った端末は、auでサービスを提供しているSIMカードを挿しても使えないようになっています。
格安SIMは大手キャリアから通信網を借りて運営しています。
それによって、ドコモ系・au系・ソフトバンク系などに分かれます。
つまり、ドコモにいた人はau系やソフトバンク系の格安SIMに乗り換えても使えないことになります。
SIMロック解除の条件
大手キャリアの場合、無条件でSIMロック解除をしてくれません。
ほとんどのキャリアは
端末を一括購入した場合・・即日SIMロック解除に対応。(端末購入サポートを利用している場合、端末購入から100日目以降)
分割で購入した場合・・・端末購入から100日目以降にSIMロック解除に対応。
といった形で対応しています。
購入の携帯や、支払い状況によって細かく違いがありますので、それぞれ自分のキャリアで確認しましょう。
SIMロック解除のメリット
回線契約と一緒に端末を販売して、契約期間はキャリアを変えると違約金が発生するいわゆる『○○年縛り』は日本独特のもののようです。
端末を安く購入できるメリットはありましたが、料金プランで魅力あるものがあっても、簡単に乗りかえることはできなかったのです。
これでは、サービスを提供するキャリアの自由な競争が制限されてしまいます。
総務省はこれを重く受け止め、2015年には『SIMロック解除の義務化』、2019年には端末の大幅な割引禁止・違約金の上限1,000円に引き下げなどの改革を行ってきました。
端末が安く手に入りづらいというデメリットはありますが、複数年契約に縛られることなく、自由にキャリアを選ぶ環境が整いつつあります。
SIMロックを解除しておくことで、この先乗り換えを検討したいときにスムーズに乗り換えを進めていくことができます。
SIMロック解除のデメリットは特にないので、ぜひまずはSIMロックの解除をしておく事をおススメします。
『使えない』その③・・SIMカードを間違えて『使えない』
前項ではSIMロック解除が必要な場合があるという話をしましたが、そちらは端末に対しての手続きになります。
今度は実際にスマートフォンに挿して使うSIMカードの話。
スマートフォンで通信を行うために必要なICカード。契約者情報や電話番号などが記録され、これによって端末は電話番号などを認識します。
SIMカードは端末によって、種類が異なります。
物理的な大きさも異なりますので、間違えると挿しこむことが出来ません。
その際はもう一度手数料を払って、合っているSIMを申し込みなおさないといけませんので、しっかり確認しましょう。
SIMの種類、確認方法。
端末を乗り換えとともにセットで購入する場合はその端末に適したSIMカードが挿入された状態できますので、間違えることはありません。
注意すべきはSIMカードのみ乗り換える場合です。
端末はそのままで格安SIMに乗り換えることで、いままでの使いやすい端末で料金だけ下げることができます。
乗り換えたい格安SIMのホームページには必ずSIMカードの対応確認が出来るページが用意されていますので、そちらから必ず確認しましょう。
例として当サイトでおススメしている『UQモバイル』の場合を見てみます。
HP上に『動作確認一覧』が表示されています。
もと居たキャリア、メーカー、端末種別などを選択していくと対応機種がでてきます。
例えば、docomo、Apple、スマホと選択して『iPhone 11』を選択してみます。
利用するSIMカードはマルチSIM(nano)であることがわかります。
マルチSIMとは読んで字のごとく、マルチにすべてのSIMサイズに適応するSIMカードのことです。すべてのSIMカードの大きさに切り抜くことが出来るカードです。
nanoSIMと表示されていましたので、一番小さいサイズで切り抜いて利用します。
マルチSIMはau系MVNOで利用される特殊なSIMカードです。
全ての格安SIMで必ず対応表はみられますので、必ず事前に確認して間違いのないよう注意してください。
『使えない』その④・・キャリアメールが『使えない』
つづいての『使えない』はキャリアメールについてです。
キャリアメールとは、大手キャリアが独自ドメインで提供するメールアドレスのことで
ドコモ・・・docomo.ne.jp
au・・・ezweb.ne.jp
softbank・・・softbank.ne.jp
などがそれにあたります。
格安SIMに乗り換えた場合はどうしてもこのキャリアメールは使えなくなってしまいます。
それ以外の通信手段も発達してきているなか、ひと昔ほどキャリアメールの役割は大きくないと思いますが、今でもキャリアメールを普段からメインで使っている人にとっては大きなデメリットになってしまうかもしれません。
キャリアメールが使えない事への対策
その①キャリアメールからフリーメールへアドレスを変える。
可能なら、これを機にメインで利用するメールアドレスをキャリアメールからフリーメールアドレスに変更しましょう。
フリーメールとは、無料で作成し利用することが出来るヤフーメールやGmailのことです。
これらを利用していれば、今後さらに他のSIMに乗り換えることになってもずーっと継続して利用し続けることができます。
その②格安SIMでもキャリアメールを用意しているところがあるので、それを利用する。
大手キャリアのドメインとは異なりますが、格安SIMの中でも独自ドメインでメールアドレスを提供しているものがありますので、そちらを利用するのもひとつです。
主な格安SIMドメイン
キャリア | ドメイン名 | 利用料金 |
UQモバイル | @uqmobile.jp | 月額216円 |
楽天モバイル | @rakuten.jp | 無料 |
マイネオ | @mineo.jp | 無料 |
NifMo | @nifty.com | 無料 |
IIJmio | @iijmio-mail.jp | 324円 |
いずれかの方法でキャリアメールから移行しておくことが大事です。
どうしても大手キャリアのメールを残しておきたい場合は、そのまま大手キャリアのサービスを最低限のプランに変更して残しておくことも手段ですが、せっかく月額料金の削減のためにしていることなので、基本的にはおススメできません。
『使えない』その⑤・・速度が遅すぎて『使えない』
最後の『使えない』は文字通りの使えない・・・になってしまいます。
速度が遅くて使えねーなー!(怒)ってことです。
例としてBIGLOBEモバイル(タイプA)通信速度の一日の推移のグラフを見てください。
チョット極端な例かもしれませんが、昼休み時間帯に通信速度が落ち込み平均して1Mbpsを切るような速度になってしまっています。
通信速度はその時のいる場所の通信状況やなどにも左右されますので、一概にこの速度まで落ちるとは言い切れませんが、多かれ少なかれ混雑時間帯は通信の遅延が発生することがあります。
なぜ、格安SIMは遅くなってしまうのか?
格安SIM業者の通信は、ドコモ・au・ソフトバンクなどの大手キャリアが保有している通信網(通信ケーブルや通信機器設備)を借りて運営しています。
お金を払って通信設備の一部を借りているんですね。
通信設備のうちの一部だけを借りているわけですから、通信が集中してしまう時間帯(昼休みや夕方)の通信は回線が混雑してしまって通信速度が遅くなってしまいます。
道路に例えるなら大手キャリアの持っている道路設備は大規模な高速道路のよう。
車線も多くたくさんの車を流すことが可能です。
当然、大手キャリアにも混雑時間帯が存在します。そういった時間帯は少しは遅延が発生するかもしれませんが、格安SIMキャリアで発生する遅延に比べたら小さなものです。
対して、格安SIMの通信網は町中の一本道のイメージ。
混雑する時間帯はすぐ道路がいっぱいになってしまいます。
そのため、サービスを提供したばかりの格安SIMの通信速度が高速になる報告もたまにみられます。
まだ、利用者も少ない段階では交通量も少なく混雑時間帯でも比較的スムーズに通信ができるのです。
皮肉なことに人気がでて利用者が増えてくると通信速度が遅くなる結果になります。
速度の遅延に対する対策①利用できるWi-Fi環境を用意しておく。
良く立ち寄る場所で利用できるWi-Fi環境がないか、確認しておきましょう。
混雑時間帯はそちらに通信を移行しておけば、速度遅延のイライラに巻き込まれずに済むかもしれません。
速度遅延に対する対策その②サブキャリアに乗り換える。
当サイトおススメのサブキャリアにそもそも乗り換え先を変えることで、速度面の不安はなくなります。
先ほどと同じように一日の速度の推移をグラフにしたものですが、今度はauのサブキャリアとして有名な『UQモバイル』の通信速度です。
昼休みや夕方の時間帯も安定した速度が出ていることがわかります。
私も現在メインでUQモバイルを利用していますが、これは極端な例ではなく体感でもそう感じます。
UQモバイルはさっきの説明のようにauから回線を借りて運営している格安SIMではありますが、運営元の『UQコミュニケーションズ』はauの子会社ですので、なんらかの形で通信網を利用する上で優遇されています。
大手キャリアの通信と遜色ない速さで通信ができますので、速度が遅くてイライラするのは嫌だ!というひとは、そもそも乗り換え先をサブキャリアで考えるのが無難です。
料金プランは最安というわけではないが、かなり削減できるはず!
プラン | 通信容量 | 月額料金 | 2台目以降の月額料金(割引適用) |
スマホプランS | 3GB | 1,980円 | 1,480円 |
スマホプランM | 9GB | 2,980円 | 2,480円 |
スマホプランL | 14GB | 3,980円 | 3,480円 |
基本プランはこの3種類です。
ここに通話に関しては30秒で20円の通話料がかかります。
無料通話が欲しい人はオプションを選択する必要があります。
無料通話オプション
かけ放題(1回あたり10分までの通話無料) | 700円/月 |
通話パック(月60分までの通話が無料) | 500円/月 |
さらにキャンペーンとして通信容量の増量を行っています。
通話オプションの加入と『au ID』の登録をしたひとは
プランS・・・3GB→4GB
プランM・・・9GB→12GB
プランL・・・14GB→17GB
に増量になります。
料金プランは他の格安SIMと比較して”最安”といえるものではありませんが、例えば大手キャリアで7,8千円ほど料金がかかっていた人なら、月々3~5千円ほどの削減が可能かもしれません。
月額料金の削減効果も大きいので、
速度面で格安SIMには不安がある・・。
という人は絶対サブキャリアがおススメです!
まとめ
格安SIMへ乗り換える際の『使えない』をまとめてみました。
すべてしっかり把握していないと満足度にかかわる重要なものばかりです。
ひとつひとつをしっかりチェックして対策していれば、失敗を減らすことができます。5つ全部を見逃さないようきをつけましょう!