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MNPとは?お得にキャリアを乗り換えるために賢く利用する方法。
ちょくちょく目にするMNP。
携帯ショップや、広告などでよく目にする『MNP』という言葉。
MNPとは一体何だろう?
と疑問に思われたことがある方も多いのではないかと思います。
漠然とお得に携帯キャリアを乗り換えることが出来るのかな・・?
メリットがあるのなら利用してみたい気もするけど、どうしても『面倒くさそう』。『手間がかかりそう』。というイメージが先行してしまって調べるのもおっくうになってしまいがちです。
でもそれだけの理由でMNPでの乗り換えを対象外にしてしまうのはもったいない!
というわけで、今回はMNPとはどんなものか初歩的な解説から、基本的な手順。お得な乗り換えを見極める方法を記事にしていきたいと思います。
※2020年現在、菅首相の誕生によりスマホ料金の値下げは政府の至上命題になっています。
値下げによるアクションプランも発表され、値下げに対しての期待感が高まっています。
この記事は政府のアクションプラン発表後、執筆しなおした最新版です。
乗り換えに興味のある方の参考になれば幸いです。
そもそもMNPとはなんだろう?
MNPとはMobile Number Portability(モバイルナンバーポータビリティー)の略です。
2006年から実施されている制度で、携帯で保有している電話番号をそのままに携帯キャリアを乗り換えることが出来るものです。
それまで携帯キャリアを乗り換えようと思うと、同時に電話番号も変わってしまう為、特に仕事などで利用している場合、その都度番号の変更を連絡するのは大変な作業でキャリア乗り換えに対しての大きな障壁になっていました。
もっとお得に、気軽に乗り換えたいユーザーにとって不利益ですし、キャリア間の公正な競争の妨げにもなります。
番号は変わりませんが、キャリアメールは変更になってしまいますのでその点はまだ障壁として残っているといえるかもしれませんが、スマホ全盛といえる現在。LINEをはじめとする無料アプリも様々登場していて、キャリアメールを利用する機会も以前に比べ減少したと言え、MNPによってキャリアを乗り換えるのはより身近になったといえるかもしれません。
MNPとは電話番号を変えずにキャリアを乗り換えることが出来る制度のこと。
MNPがお得な理由。
先ほど述べたように、『MNPの方にキャッシュバック○○円』とか『MNPの方はキャンペーン適用』とか、なにかとMNPが優遇されていることがあります。
2019年現在、各キャリアが新プランを打ち出しています。
本体料金の分離プランも打ち出していて、今後一層大っぴらに高額キャッシュバックや割引キャンペーンを打ち出しづらい状況が予想されます。
なぜそれほど各キャリアはMNPに力を入れるのでしょうか?
単純に新規の顧客を獲得すると+1人の契約増です。
しかしMNPで顧客を獲得することができれば、自身のキャリアに+1人と同時に相手のキャリアには-1人の顧客減をもたらすことができます。
それだけ相手のキャリアと契約数で差をつけることができます。
そのために各キャリア様々なキャンペーンを行い、MNPでの顧客獲得に力をいれているのです。
大胆なキャッシュバックやキャンペーンは総務省の指導により以前よりなりをひそめていますが、一見広告を見ただけではわからないようなやり方でいまだにそのような施策を実施している代理店は多数存在します。
ずっと同じキャリアを使いつづけても、継続利用者に納得のいく割引を設けているキャリアほとんどありません。
『釣った魚に餌をやらない』感すごくないですか?
漠然と毎月の通信料金高いなぁ。と感じているなら契約更新月になったら一度MNPを利用して乗り換えを検討してみるべきです。
自身のキャリアへ+1をもたらすだけでなく、相手キャリアの契約数を-1出来るMNPにキャリアは一番力を注いでいる。
MNPの手順
契約を自分でするというのは非常に難しいイメージがあると思いますが、MNPでキャリアを乗り換える手順は基本的にはどこのキャリアも共通でそれほど難しいものではありません。
ここではMNPを利用する方法を解説していきます。
MNP予約番号の取得
ここは各キャリア共通です。
現在お使いのキャリアでMNPするための『MNP予約番号』を取得しましょう。
MNP予約番号とは・・
MNPする際に現在利用しているキャリアで発行する10桁の番号。この番号を乗り換え先のキャリアで提示して、契約が成立した段階で自動的に元のキャリアが解約となります。
MNP予約番号を取得=解約!ではありません。
あくまで乗り換え先と契約した時点で元いたキャリアは解約になりますので、手続きをスムーズにする為の番号を取得することです。
なお、予約番号の有効期限は15日間となっています。
有効期限を過ぎてももう一度発行すれば良いだけなので問題はありませんが、単純に手間がかかりますので、乗り換えのタイミングを良く見計らって発行しましょう。
ドコモのMNP予約番号取得方法
ドコモでMNP予約番号を取得する場合は3つの方法があります。
- My docomoからの取得。
- 電話での取得。
- 来店してショップでの取得。
My docomoでネットを通じて手続き出来るのはドコモだけですので大変便利です。(au、ソフトバンクもネットから手続き出来るがガラケーのみ対応。)
①Mydocomoでの取得。
ログインして『ドコモオンライン手続き』→『携帯電話番号ポータビリティ予約(MNP)』→『解約お手続き』→『携帯電話番号ポータビリティを予約する』
②電話での取得。
携帯電話から→『151』へ電話。
固定電話から→『0120-800-000』へ電話。
③来店して取得。
本人確認書類が必要。待ち時間が発生しますので、時間に余裕のある時利用してください。
それぞれスタッフが対応してくれる、電話・ショップでの手続きは対面なので安心感がある反面、引き留めるように対応してきますのでよく検討して乗り換えを決めているのであればしっかり乗り換えの意思を伝えたうえで発行に臨みましょう。
(マニュアル的に引き留めの対応をしてくる部分もありますので、ちゃんと乗り換えますよ!って姿勢を見せないとどんどん引き留めの説明をしてきて時間がかかる場合があります。)
auのMNP予約番号取得方法
auでのMNP予約番号取得方法は2つです。
- 電話での取得。
- 来店してショップでの取得。
- EZwebからの取得(ガラケー3Gのみ)
①電話での取得。
固定電話・携帯電話共通→『0077-75470』へ電話。
②来店してショップでの取得。
本人確認書類が必要。待ち時間が発生しますので、時間に余裕のある時利用してください。
③EZwebからの取得(ガラケー3Gのみ)
『EZボタン』→『トップメニューまたはauポータルトップ』→『auお客様サポート』→『申し込む/変更する』→『au携帯電話番号ポータビリティ(MNP)』
ソフトバンクのMNP予約番号取得方法
ソフトバンクでのMNP予約番号取得方法は2つです。
- 電話での取得。
- 来店してショップでの取得。
- MysoftBankからの取得(ガラケー3Gのみ)
①電話での取得。
携帯電話から→『*5533』へ電話。
固定電話から→『0180-100-5533』へ電話。
②来店してショップでの取得。
本人確認書類が必要。待ち時間が発生しますので、時間に余裕のある時利用してください。
③MysoftBankからの取得(ガラケー3Gのみ)
『設定・申し込み』→『設定・変更』→『契約者情報の変更』→『番号ポータビリティ(MNP)予約関連手続き』→『番号ポータビリティ(MNP)予約』
各キャリアのMNP予約番号を取得する方法は以上です。
流れとしては、乗り換えを決めたなら今お使いのキャリアにてMNP予約番号を取得たうえで、乗り換え先の新たなキャリアと契約を結ぶということになります。
新たなキャリアと契約を結んだ時点で元キャリアが自動で解約になります。
元キャリアに対しては、予約番号を取得するだけで手続きは完了しているので非常に手続き自体は楽に感じさせてくれます。
- MNP予約番号によって乗り換えの手続きは非常に簡単になっている。
- 予約番号取得=解約ではない。
- 予約番号の有効期限は15日間。(約2週間)期限がきてしまったらまた取り直す事も可能。
MNPにかかる料金はどのくらい?
では、手続きにかかる料金はいくらくらいになるのでしょうか?
まず、MNPをする際にすべての人にかかる二つの料金が
①契約事務手数料。
②MNP転出手数料。
です。契約事務手数料は新規で契約する乗り換え先のキャリアでかかる料金です。
こちらはドコモ・au・ソフトバンク共に3000円に設定されています。(税抜き)
ほかの格安SIMと呼ばれるようなキャリアでも契約事務手数料3000円に設定されているところがほとんどのようです。
中にはMNPの特典として、契約事務手数料が0円になったりオンラインから契約した場合0円になったりと免除されるケースもありますので、しっかりと確認しましょう。
対してMNP転出手数料はもといたキャリアに支払う料金です。
こちらもMNPする場合は必ずかかる料金です。
こちらは出て行かれちゃうキャリアからの請求ですので、免除されることは絶対になさそうですね。
ドコモの場合は2000円(税抜き)。au・ソフトバンクは3000円かかります。
2020年10月、政府の方針により転出手数料を撤廃する動きが出てきています。
オンライン上からの手続きは無料、もしくは完全撤廃するキャリアが出てきそうです。
ユーザーにとっては嬉しいことですね。
その他かかる可能性がある料金。
チェックしなければならない料金が他にもあります。
前述の契約事務手数料・MNP転出手数料はMNPする人ならすべての人にかかります。
そして人によっては、キャリアの契約解除料(違約金)と端末に対しての分割清算が必要になる場合があります。
ほとんどの場合キャリアでの契約は『2年縛り』といわれるような複数年の定期契約となっている場合がほとんどです。
2年契約の場合、2年間の契約期間が終わると3か月の更新月がやってきます。3か月間の間に解約した場合、契約解除料(9,500円)が発生しません。
さらに各キャリアで提供している『端末購入サポート』を利用している場合はさらに違約金が高額に発生する場合があります。
せっかくMNPを利用して料金をお得にしようとしているのに、違約金で高額な料金を支払っていては意味がなくなってしまいます。
ご自身の契約をしっかり確認して余計な出費のないように注意しましょう。
- 契約事務手数料・MNP転出手数料はすべての人にかかる料金。
- 定期契約をしている場合、更新月以外の解約は違約金が発生する可能性がある。
- 端末の購入サポートを受けている場合はさらに高額な違約金が発生する場合があるので、乗り換える前に必ずチェック!
高額キャッシュバックを狙うという手もある。
契約解除料が発生してしまうとしても、高額キャッシュバックのあるMNPを実施して相殺してしまうという手もあります。
ソフトバンクへの乗り換え限定にはなっていしまいますが
スマホ乗り換え.com
やお得ケータイといったソフトバンクのネット代理店を利用する場合です。
いずれもソフトバンクの代理店として歴史のあるちゃんとした店舗です。
購入機種によってキャッシュバック金額に差がありますので、一概には言えませんが2万円~5万円ものキャッシュバックがもらえる場合もあります。
これだけキャッシュバックがあれば、違約金を清算することも可能です。
広告の規制によって郊外店でこれだけのキャッシュバックを宣伝することは困難になっています。
ネット代理店でもはっきりとしたキャッシュバック金額を謳ってはいませんが、問い合わせによってしることができます。
キャッシュバックのタイミングも
スマホ乗り換え.comなら7日営業日以内、お得ケータイも契約のタイミングによりますが、翌月には支払われます。
ドコモ・au系のユーザーでソフトバンクへMNPできるひとはぜひ検討してみる価値ありです。
まとめ
MNPとはなにかについての記事でした。
信頼のおけるキャリアにずっといて安心して使うというのも一つですが、料金の面では利用期間が長ければ長いほど高くなってくるのが、今の日本キャリアの現状です。
料金面で優遇されているMNP乗り換えを利用してキャリアを渡り歩くのも一つの手段だと考えます。
・・・肝心のMNP手順に関しては、ご覧いただいた通り全く難しいことはありません。キャリア間をまたぐ手続きのため簡素化がなされていて、非常に手続き上のハードルはさげられています。
今まで漫然と同じキャリアで高い料金で不満を持ちながらも使い続けてきたあなた。次回の更新月が検討のチャンスです!
更新月をしっかりチェックしてお得なMNPでの乗り換えも検討してみましょう!