2019年は業界の分岐点となった。
今回記事はY!モバイルの料金プラン
『スマホベーシックプラン』の詳細についてです。
この料金プランは2019年に発表されたもので、新しい料金プランです。
2019年はモバイル通信の分野において大きな分岐点になったといえます。
大きな変化は
複数年契約の廃止。
端末値引きの上限2万円まで。
解約違約金の上限1,000円に。
なんといっても誰もが経験のある『○○年縛り』が廃止になったことです。
違約金がかかったとしても、上限は1,000円です。
今までがほとんど9,500円かかっていたことを考えると破格です。
その分、端末の値引きに関しては上限2万円でユーザーにとっては端末代金の負担が大きくなります。
個人的にはハッキリ言って、通信業界において
革命的な1年になった!
と思っています。
大げさ・・。
と思われるかもしれませんが、利用者側が通信回線を自由に選べる。
乗り換えのハードルが大幅に下げられたという意味で大きな出来事でした。
今こそ乗り換えを!
とは言いません。
別に焦ってやるようなことではないと思うので・・。
でも、しっかりと乗り換えに関しても普段からアンテナを張っておいて自分が快適に利用できそう・・。
と思えるプランがあるなら積極的に試してみるのも今後はありとおもいます。
そんな時代に突入しつつあります。
Y!モバイルの新料金プランもこの改善に基づいての料金プランとなっていますので、どんなプランになっているのか一緒に調べていきましょう。
Y!モバイルの新料金プラン『スマホベーシックプラン』とは?
Y!モバイルの新料金プランは『スマホベーシックプラン』です。
このプランは通信容量に応じてS・M・Rの3種類です。
料金表をご覧ください。
料金プラン | 基本料金 | 新規割適用時(6か月間) | おうち割or家族割適用時 | データ容量 |
Sプラン | 2,680円 | 1,980円 | 1,480円 | 4GB |
Mプラン | 3,680円 | 2,980円 | 2,480円 | 12GB |
Rプラン | 4,680円 | 3,980円 | 3,480円 | 17GB |
Y!モバイルは大手キャリアに近いキャリアです。
同じサブキャリアとしてUQモバイルがありますが、こちらは格安SIMに近いキャリア。
基本料金もずーと変わらず最初から1,980円。
より分かりやすさを強調しています。
じゃあ、Y!モバイルの料金プランの方が高いのか?
そんなことはありません。
結論から言うと、Y!モバイル・UQモバイルの料金総額は一緒です。
基本料金だけみるとUQモバイルの方が安いように見えるのに一緒とはどういうことなのでしょうか?
Y!モバイルの料金プランの詳細を見ていきましょう。
新規割(6か月間)
スマホベーシックプランに加入すると、どのユーザーも最初の6か月間新規割を受けることができます。
金額は700円。
これによって半年間は料金は1,980円になります。
半年後には基本料金の2,680円になります。
Y!モバイルは基本、家族での乗り換えをしてほしいので料金プランも家族で乗り換えを想定して作られています。
一人で乗り換えた場合はチョット割引きがさみしくなります。
家族割(半年間)
複数で乗り換えた場合、2回線以降の料金からは家族割として500円が割引になります。
副回線にも新規割は適用されますので、
2,680-700(新規割)ー500(家族割)=1,480円
となり、これではじめて宣伝されている1,480円になるのです。
この金額も半年間限定ですので、ご注意ください。
おうち割光セット(A)
もうひとつ割引としてはおうち割光セット(A)があります。
こちらは対象サービスとなっている固定回線を利用した場合に適用となる割引です。
対象サービスは
- SoftBank Air
- SoftBank光
の二つです。
家族割との併用はできません。
一人で乗り換えた場合は、この割引があれば月額1,480円になりますね。
データ容量について
データ容量については
Sプラン・・4GB
Mプラン・・12GB
Rプラン・・17GB
となっていますが、これはデータ増量オプションが適用された時の通信容量です。
データ増量オプションとは本来有料(月額500円)のオプションサービスで、通信容量が上限に達した時追加でチャージできるオプションです。
自分でチャージする。もしくはオートチャージの設定がありますので、無料追加分を自動的に追加するように最初に設定する必要があります。
チャージしなければ、通信容量が追加する前の容量
Sプラン・・・3GB
Mプラン・・・9GB
Rプラン・・・14GB
と大幅に損してしまいますので、注意してください。
このオプション無料サービスは1年間です。
1年後からはオプション料金がかかりますので、必要ないは利用をやめてください。
最大の特徴は無料通話がついていること。
スマホベーシックプランの最大の特徴は、通常オプション料金がかかる『無料通話』が最初からプランに組み込まれていることです。
どのプランにも10分無料通話がついています。
10分以内の通話なら回数無制限で通話し放題です。
10分を過ぎた場合30秒ごと20円の通話料が発生します。
この無料通話が最初からついていることで、実はUQモバイルよりも総額が安くなります。(毎月の料金は差がありません。)
完全無制限オプションもある。
10分かけ放題だけでは不安・・。
という人には『スーパーだれとでも定額』というオプションもあります。
オプション料金1,000円で国内通話が完全無制限で利用できます。
大手キャリア以外でこのオプションがあるのは、Y!モバイルとUQモバイルの二つだけです。
契約縛りなし。解約違約金なし。
そして、最初にも紹介しましたがこの新料金プランでは
『契約縛りなし。』
『解約違約金なし。』
になります。
このプランに切り替えれば、以降契約期間に縛られることはありません。
旧プランとの比較
新プラン『スマホベーシックプラン』に対して、今までのプランは『スマホプラン』と呼ばれるものでした。
総務省の指導に基づいて作られた今回の新プラン。
果たして本当にお得になっているのか?
比較していきたいと思います。
新・旧プランともに月額料金は変わらない。
旧プランの料金構成です。
※家族割を適用した場合。
料金プラン | 基本料金 | ワンキュッパ割 | 家族割適用時 | データ容量 |
Sプラン | 2,980円 | 1,980円 | 1,480円 | 3GB |
Mプラン | 3,980円 | 2,980円 | 2,480円 | 9GB |
Lプラン | 5,980円 | 4,980円 | 4,480円 | 21GB |
こちらも通信容量に応じて料金が変わるわけですが、通信容量はS・Mが増えています。
大容量プランはなくなったので、RプランはLプランよりギガが減っています。
旧プランも様々な割引を用いて新プランの最安値1,480円になります。
月々の料金は新プランも旧プランも変わらない訳です。
料金総額はちょっと増えた。
違いは割引の適用期間なので、総額に少し差がでてきます。
Sプランで比較すると。。
旧プラン | 基本料金 | ワンキュッパ割(1年間) | 家族割 | 1年間総額 | 2年間総額 |
スマホプランS | 2,980円 | -1,000円 | -500円 | 17,760円 | 47,520円 |
新プラン | 基本料金 | 新規割(半年間) | 家族割 | 1年間総額 | 2年間総額 |
スマホベーシックプランS | 2,680円 | -700円 | -500円 | 21,960円 | 48,120円 |
旧プランの『ワンキュッパ割』が1年間適用だったのに対し、新プランの『新規割』が半年間だけの割引になっているので、2年間の総額で比較すると新プランの方が金額がちょっとだけあがってしまいました。
その他のプランに関しても結果は同じです。
契約縛りがないことを考えれば破格
新プランになっても結局料金は減っていないとなると少しガッカリしますね。
でも、新プランでは契約期間の縛りがなくなりました。
実は契約期間の縛りなしプランは旧プランにもありました。
契約縛りなしの場合
旧プランS | 旧プランM | 旧プランL |
5,480円 | 6,480円 | 8,480円 |
この表のように旧プランで契約縛りをなしにしようと思ったら、とんでもない金額を月々払うことになっていたわけです。
・・あえてこの金額を払おう!という人はすくなかったはず・・。
契約縛りがない!
ことを考えれば、新プランはとんでもなくお得といえるわけです。
そのメリット1点を押し出して、月額料金に関してはあえて旧プランに合わせにいっています。
まとめ
新プラン登場!
っていうとどうしても毎月の支払いがお得になった!
と期待してしまいますが、今回の新料金プランはそういうことではありませんでした。
ただ、契約縛りなし!
違約金なし!
というメリットを見逃すわけにはいきません。
通信回線を自由に選びやすくなっています。
お得な回線を賢くチョイスしていきましょう!