2020年、第四のキャリアとして発足した楽天モバイル。
すでに一年ちょっとの運営で、契約者数200万人を突破したとの情報も入っています。
大々的なキャンペーンも打ち出していて、乗り換えて大丈夫なのか?楽天モバイルはどんなキャリアなのか?関心を持って調べている方も多いでしょう。
当然、私も関心MAXで…2020年4月から早速乗り換えて、一年弱使っています♪
評判をみていると、新規参入のキャリア故に
- アンテナの数が足りていないので、繋がりにくい。
- 通話の品質がまだ良くない。
- プラチナバンドが割り当てられていない。
などの口コミ・評価がとても多くみられますよね。
あなたも、いきなり乗りかえるのは不安…って感じていませんか?
私も2020年4月に楽天モバイルに乗りかえるときは、非常に不安でした。
『ちゃんとつながるのか…』
この部分が非常に未知数だったから。
”つながるキャリア”である為に絶対必要のプラチナバンド対応について記事をお届けします。
- 楽天モバイルでプラチナバンドは使える?
- 楽天モバイルがどうしてもプラチナバンドが必要な理由。
- 現時点で楽天モバイルを契約するなら、おすすめの方法。
電波の話やら、周波数帯の話やらちょっと専門的でややこしい話もありますが、なるべくかみ砕いて分かりやすくご案内します。
さらに一年使い続けてきて、現段階で私の思う
『おすすめの使い方』
があります。記事の後半にお伝えしますので、最後まで読んでいただけると幸いです。
Contents
楽天モバイルでプラチナバンドは使える?

結論からいいますね。
楽天モバイルでプラチナバンドは使えません。
理由を説明する前に今一度、プラチナバンドとは何なのかを説明します。
プラチナバンドとは?
プラチナバンドとは、キャリアが通信に使う電波のうち比較的周波数の低い
700MHz~900MHz帯の周波数のことを指します。
高周波の電波も存在します。
1.5GHzや1.7GHzと呼ばれる周波数帯は高周波なものです。
一般的に
- 低周波…速度が出ないが安定してつながる。
- 高周波…障害物に弱いが、つながれば高速な通信が可能。
と呼ばれています。
もちろんキャリアは、どれか一つの電波でサービスを提供するわけではありません。
場所・地域によって強化する電波を変えながら、また時には電波を合体させてより高速での通信を可能にしたり、工夫しながら通信サービスを提供しているのです。
高速通信が出来るぞ!
って宣伝されることが多い通信のことなので、高周波の方が貴重かと思いきやキャリアが整備しておきたいのは通信速度では劣る低周波の方なんですね。
楽天資料より抜粋。
特に契約者数の多い東京都内・近郊。また各繁華街などでは日本はビルが多いですよね。
また地下街も多く存在します。
そういった、電波が苦手とする場所をいかにフォローするかの方がキャリアにとっては大事なことなんですね。
プラチナバンドの割り当てには周波数帯の再編が必要。
再び話を戻して、楽天モバイルにプラチナバンドが割り当てられない理由です。
これはズバリ
プラチナバンドの割り当てには、周波数帯の再編が必要になるからです。
ここで現状キャリアに配分されている、周波数帯と帯域幅の表があります。

表の左側ピンクの色分けしてある部分が、プラチナバンドと呼ばれる700MHz~900MHz帯です。
この帯域の表示になっていますが、実際にはテレビやその他電波を利用する媒体もありますので、通信キャリアが実際利用できる帯域は狭いといわれています。
帯域の中で実際に使える通信帯域を、『帯域幅』と呼びます。
例えば700~720MHzを利用する場合は、帯域幅が20MHzということになります。
表をみると帯域を分けて各キャリアが、20MHz~30MHzを割り当てられています。
3代キャリアに割り当てられているプラチナバンドは50MHzづつ。
例えば日本という家庭には4人兄弟がいます。これまで長男D君・次男K君・三男S君の三兄弟でおやつを分け合ってきたわけです。
15枚のクッキーを、平等に5枚づつ。
ここにR君が末っ子として入ってきたら、クッキーが追加されれば良いのですが、国内の通信のひっ迫状況からいって、あまり期待できません。
追加されたとしても、再度集めてそれをみんなに配りますので、当然3兄弟は譲りません。
R君にあげても1枚。下手したら半分しか上げないかも…というくらいです。
追加が出来ない状況なら余計に困難。
3兄弟の持っているクッキーをR君にあげるように、日本母さんが言いますが、3兄弟はなかなか聞き入れないでしょう。
先に生まれたもの達は基本的にケチです。
こんなざっくりした言い方で良いのかわかりませんが、今まで十年単位で頑張ってきた兄弟からすると、簡単に大事にしてきたおやつをもってかれるのは許せないんです。
まぁ、現実問題は商売としてやっていることなので当たり前といえば当たりまえです。
過去にはソフトバンクもプラチナバンドの割り当てに苦労した。
3大キャリアの中で一番遅く参入したのは、ご存知ソフトバンクです。
プラチナバンドを割り当てられたときは、CMでもやたら『プラチナバンド』を連呼していたのを記憶している方もいらっしゃるかもしれません。
ソフトバンクがボーダフォンを買収して子会社化し、ソフトバンクへ社名変更したのが2006年です。
2008年には国内で初めてiPhoneの販売を実施して話題になりました。
契約者が増える一方、プラチナバンドを保有していないので『つながらない』・『すぐ途切れる』という悪評がついて回りました。
その間もずーっとプラチナバンドの割り当てを切望していました。
やっと900MHz帯を割り当てられたのが、2012年3月です。
実に6年の歳月がかかりました。
今でこそソフトバンクがつながらない。という評判を聞くことはほとんどありませんが、当時まるで代名詞かのように『ソフトバンク=つながらない。』になってしまっていたのを覚えています。
楽天モバイルのプラチナバンド割り当ても、いつになるかは不透明。
プラチナバンドの割り当てに関する作業自体は、ソフトバンクの参入時と今でそう変わりがありません。
電波を再編して、再配分することに変わりはありません。
また、通信キャリアとしてのある程度の実績も加味しているはずなので、楽天モバイルの場合も数年かかるという見方が普通でしょうね。
楽天モバイルがどうしてもプラチナバンドが必要な理由。

プラチナバンドの配分のハードルはけっこう高いという話をしてきましたが、それでも楽天モバイルにはどうしてもプラチナバンドが必要な理由があります。
このままいくと、かつてのソフトバンクまたはそれ以上に『繋がらない』の汚名を着せられてしまいます。
今パートナーエリアがなくなると、繋がらないエリア多発!
楽天モバイルは2020年4月から、MNOキャリアに参入。
急ピッチでアンテナ設置工事を進めていますが、2020年12月で人口カバー率73.8%。基地局は全国に1万局以上にとどまっています。
ドコモで言えば人口カバー率99%、基地局は6万局以上ありますので相当足りないことがわかります。
そこでアンテナの整備が追い付いていないエリアは、KDDIと提携して電波をローミング(相互乗り入れ)できる『パートナーエリア』でカバーしています。
仮に今、楽天モバイルの自社アンテナだけでサービスを提供しろとなったら、繋がらないエリアが相当に出てきてしまいます。
キャリアとしての存続は不可能でしょう。
楽天エリアだけでも地獄・パートナーエリア継続でも地獄。
2020年10月には東京・大阪・奈良の一部地域で、ローミングの打ち切りをはじめました。
KDDIとのローミング契約期間は、2026年3月まで。
都道府県ごとに人口カバー率70%を超えた地域は、協議して継続・打ち切りを決定していくという流れになっています。
ここで問題になるのが、プラチナバンド対応です。
アンテナを整備してとりあえず電波を飛ばす準備ができたとしても、プラチナバンドがなければ屋内だったり、地下のスペースだったり場所によっては接続不可のところが出てきます。
ローミング打ち切りになったエリアのユーザーの口コミ



この状態になってしまえば、地獄です。
即解約の対象になるでしょう。
しかし、それでも拡充が出来たエリアはローミングを打ち切りにする必要が楽天にはあります。
それがローミング費用です。
当然KDDIさんも、楽天にタダで回線貸し出しているわけではありません。
費用負担は、ローミング通信1GBあたり500円といわれています。
ローミングエリアは5GBまで追加容量なしで使えます。
5×500=2,500円(ユーザーひとりあたりのローミング費用)
仮に100万人が使ったとして…25億…。
チョット庶民にはよくわからない数字になっています。
当然、この負担は経営を圧迫するでしょう。
一部地域でのローミング契約打ち切りは、この負担を少しでも軽減したい…という表れなのでしょう。
しかし、それで屋内などで電波が届かなくなってしまったユーザーが大量解約となっても楽天としては致し方ないでしょう。
まさにプラチナバンドがない状態では、楽天エリアだけにして繋がらなくなるのも地獄。
ローミングをそのままにして、費用が掛かり続けるのも地獄。
楽天としては、厳しい局面になっています。
プラチナバンドも割り当てられていないキャリアで契約は出来ない…!?
ここまでいくと、プラチナバンドも割り当てられていない回線を契約するわけにはいかない…となりますね。
ローミングエリアが確保され続けるなら良いですが、途中で打ち切りになって繋がらなくなっても怖い…。
まさにそうですね。
今私も無料期間で契約していますが、ローミング打ち切りになったら解約すると思います。
電波を提供するキャリアとして、プラチナバンドなし・カバー率7割の地域でローミング打ち切りは無責任です。
わたしのおすすめする楽天モバイルの契約方法。

では、楽天は全く乗り換え先から除外するべきか…。
否。
私がおすすめする楽天モバイルの利用方法は、
サブ回線での新規契約です。
具体的には、2枚目のSIMカードとして契約してメイン回線と組み合わせて使うことを指しています。
近年のスマホでは、デュアルSIM対応のものが多くでています。

スマートフォン本体に契約の違う2枚のSIMカードを挿入し、操作によって切り替えることが出来る機能。
SIMカードを入れ替える手間・2台持ちする必要もなくなり、スマートにメイン・サブ回線を使い分けることが出来る。
デュアルSIM対応のスマホがなければ、キャンペーンによってポイント還元もされますので、新規に機種を購入してしますのも手です。
機種変更でのポイント還元もありますので、機種変更を検討しているかたも見逃せません。
こうすることで、自分の住んでいるエリアの繋がり具合を試すことができます。
また無料期間の一年でも、通信アンテナの拡充は相当に進むでしょうからどのくらい改善されるのかを無料で使いながら把握することが出来ます。
もし、安定して繋がる・速度も出るということであれば、一年後メイン回線にて乗り換え。ということが出来ます。
これは一年無料キャンペーンがあるからこそできること。
一年間無料で、まさにノーリスクで乗り換えたときの状態をお試しすることができるのです。
一部エリアでのローミング打ち切りは、ユーザーの切り捨てに等しい行為です。
そうであれば、我々ユーザー側はキャリアの提供しているオイシイ部分だけをもらってうまく立ち回る必要があります。
バランスを取りながら、ローミング停止とプラチナバンド提供のタイミングが同じになるようなら、楽天は乗り換え先の最有力として考える価値があります。
まとめ:楽天モバイルの運命はプラチナバンドが握っている!
楽天モバイルのプラチナバンド対応についてのまとめでした。
現状楽天モバイルではプラチナバンドが使えない訳ですが、データ無制限・通話無制限を打ち出しているので、プラチナバンド対応するようなら一気にMNP(乗り換え)するかたが増えて、3兄弟に食い込んでいく存在に成長するかもしれません。
楽天アンリミットは、そのくらいの可能性を秘めています。
ただその道のりは全くの不透明です。
ソフトバンクを初めとして、後発組に対する電波の割り当ての対応はけっこう進みません。
数年規模でかかる可能性は大いにあります。
しかし、追い風は携帯料金の値下げは今の政権の重要政策になっていることです。
コロナ対応で叩かれまくっている現政権ですが、支持率稼ぎのために楽天モバイルに早急にプラチナバンドを割り当てて、料金値下げを促進させようとする可能性もあります。
このあたりは政治も絡んでくることなので、我々ユーザーは情報のアンテナに敏感にいることしかできません。
追加で対応があれば当サイトでも追って記事をアップしていきますね。
それまでどうか楽天モバイルを試してみたい方は、一年無料キャンペーンをぜひ利用してください。
300万名の対象者するキャンペーンは残り100万名です。
検討中のかたは絶対おすすめです!